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 にょたゆりに挟まるモブ先生の話 /

 

~あらすじ~


  コンスタンツェの紋章の研究をさせてもらう代わりに「髪型を変える魔法」の研究の手伝いをして欲しいと頼まれたリンハルト。「まあ髪型くらいなら……」と了承するものの、案の定魔法が暴走してなぜか女性の体になってしまった。しかも近くにいたカスパルまで巻き込まれている。
 そんな教え子たちを心配したモブ先生は二人が寝泊まりしている天幕を訪れるものの、当人たちはそんなことは気にせずイチャイチャしていたのであった――(という設定なのですが、書くのがめんどうだったので冒頭からエロシーンです)


 男が野営地の天幕を覗き込むと、そこは湿った空気と濡れた音に満たされていた。
 男は息を潜めながら音のする方へ足を進める。組み立て式の粗末な寝台の上では、リンハルトとカスパルがくちゅ、ちゅぷ、と音を立てながら互いの口を吸い合っていた。
 折り重なった体がゆらゆらと艶めかしく揺れ、乳房同士がぶつかってぐにゃりと押し潰されている。二人は股間を密着させ、互いの陰核を擦りつけ合って快感を拾っているようだった。
「……んっ」
「あ……ふぁ……」
 淡い色をした二人の秘所からはとろりとした愛液が溢れ、膣口が擦れ合うたびにくちゅりと水音を立てている。無防備に晒された窄まりはぷっくりと膨らみ、桃色の粘膜が快感によって小刻みに収縮していた。
「リン、ハルトっ……オレ、もう、イくっ……!」
 カスパルが切羽詰まった声を上げ、引き締まった太腿をピクピクと震わせる。リンハルトはそれに応えるように腰の動きを大きくし、ひときわ強く陰核を押し付けた。
「僕も……一緒に……あっ! ああぁっ……!」
 ビクンッと体を跳ねさせた二人が絶頂を迎えると同時に、秘裂からとぷりと濃厚な愛液が流れ出る。しとどに濡れた二人の膣口がはくはくと開閉し、襞の隙間から赤い媚肉を覗かせていた。
 あまりに淫靡な光景に男はその場に立ち尽くした。天幕の入り口から差し込む月明かりが男の影を地面に落とし、その影に気付いたリンハルトがにこりと笑う。
「……あれ、先生、見てたんですか。教え子のまぐわいを覗き見るなんて趣味が悪いですね」
 リンハルトは膨らんだ男の股間をからかうようにそこへ視線を向ける。みだらな光景に男の性器はすっかりと勃起し、衣服の布地を押し上げていた。
「僕もカスパルも戦続きで昂ってて……ねえ先生、付き合ってくれませんか?」
 リンハルトは男を誘うように、濡れた膣を自身の手でくぱっと開いてみせる。赤く充血した秘裂からとろりと蜜が流れ落ち、白い太腿を濡らす様子に男はごくりと唾を飲み込んだ。
 男は誘われるがまま寝台へと歩み寄る。折り重なったリンハルトとカスパルの膣の間には僅かな隙間があり、摩擦で腫れた襞がヒクヒクと震えている様がよく見えた。
 男はそこに吸い寄せられるように自分の性器を挟み込んだ。熱を持った柔肉に陰茎が包まれ、二人の愛液が竿に絡みついてくる。
「あっ……熱っ……んっ……」
「んっ……あぁっ……せんせぇっ」
 男がゆるゆると腰を動かすと、ぬるついた陰唇や陰核に亀頭が擦れて快感をもたらした。陰核を擦られる刺激にリンハルトとカスパルは甘い声で喘ぎ、互いを抱き寄せて体を震わせている。
 密着したことで二人の胸同士が重なり合い、膨らんだ乳首がくにゅりと潰れた。男はたまらず二人の乳房のあいだに手を差し込み、柔らかな膨らみを包んで揉みしだく。
「んぅっ……がっつくなって……」
「だめですっ……おっぱいまで触られたら……あんっ」
 やわらかな乳房と硬い乳首の両方を可愛がると、二人は熱い息を吐いて身をよじらせた。二人の愛液が男の陰茎をどろどろに濡らし、滑りが良くなったところで男は抽挿を激しくする。
「あっ……んぅっ……せんせぇ、オレ、イっちまう……!」
「ふふ、僕も……っ……あっ、イっちゃいます……!」
 リンハルトとカスパルは同時に絶頂を迎え、互いの体を密着させたまま全身を震わせた。二人の膣からは大量の愛液が溢れ出し、男の性器をべっとりと濡らしていく。
「あ……ふぁ……」
「は……ぁ……」
 絶頂の余韻に浸りながら、二人は再びぴちゃぴちゃと水音を立てて舌を絡ませ合う。その様子を眺めつつ男が二人の間から性器を引き抜くと、それを包み込んでいた双方の襞が名残惜しげにひくついた。
「まだ足りない……もっと欲しいです……ね、カスパル?」
「ああ……オレも、ぜんぜん足りねえ……」
 二人は互いに目配せをしながら寝台へと転がる。
 もともと細身のリンハルトは、女性の体になったいま華奢と言っていいほど細くなっていた。日に晒されることの少ない肌は病的に白く、肩にかかった黒髪との対比で色素の薄さがより際立っている。
 リンハルトとは対照的に、カスパルの肌はすっかりと日に焼けていた。筋肉と脂肪が適度に乗った体には健康的な色気があり、形のよい乳房や張りのある太腿が男の目を引きつける。
「先生も一緒にしましょう? ほら、僕のここ……好きなように使って構いませんから」
 リンハルトが白くて小ぶりな尻を見せつけながら、誘うように手で双丘を開く。肉の薄い尻の間から赤く熟れた秘所が露わになり、男はごくりと息を飲んだ。
「オレたち二人でいっぱい気持ちよくしてやるからさ……な、いいだろ?」
 リンハルトの隣に並んだカスパルも、張り合うように尻を突き出してくる。小柄だが筋肉質なカスパルは大臀筋も発達しており、むちっとした肉感的な尻が男の目を奪った。
 月明かりを浴びながら淫らに足を広げ、濡れた陰部を晒して男を誘う教え子たちの姿はあまりにいやらしく、男は我慢できずにその誘いに乗ってしまった。
 男は二人の股間に手を伸ばし、両側から差し出された秘裂に指を差し込む。ぬるついた二人の穴はすんなりと異物を受け入れ、嬉々として男の指に絡みついてきた。
「あっ……入ってくる……」
「ふあっ……あぁっ……!」
 人差し指と中指で膣内を掻き混ぜながら、勃起した陰核を親指でぐりぐりと押し潰す。陰核の裏側にあるざらついた部分を指先が掠めるたびに、二人の体がビクンと跳ねた。
「んっ、そこ、好きぃ……!」
「んぅっ……! あっ……ああ~っ!」
 弱点を責められて快楽に身を捩らせるたび、豊満なカスパルの乳房が大袈裟に上下する。
 男はいったんリンハルトの膣を弄るのをやめ、カスパルの乳房に手を伸ばした。重量のある膨らみを下から持ち上げ、たぷたぷと揺らしたり先端を軽く摘まんでひっぱったりすると、カスパルは悩ましげな声を上げて体を震わせる。
「あっ……そんなに強くしたら……んっ……だめだって……」
 硬く尖った乳首をくりくりと捏ねると、カスパルは甘い声で鳴いて悦んだ。乳首を強めにひっぱっるたびにカスパルの口から一際大きな喘ぎが上がり、膣がきつく締まって男の指を締め付ける。
「ふぁっ……あっ、ん」
「もう、先生カスパルばっかり構って酷いですよ。ほら、僕のもちゃんと触ってください」
 放置されたリンハルトは、催促するように自らの性器に手を添えて卑猥な水音を鳴らしている。
 それでも男がカスパルの乳房に夢中になっていると、やがてリンハルトは我慢ができなくなったのか、胸を揉んでいた男の手を取って自分の股間へと誘導した。
「んっ……そう、もっと奥に……」
 男は導かれるままにリンハルトの膣へ再び指を挿入し、くちゅくちゅと音を立てながら彼女の膣壁を擦り上げる。
「んぅっ……あ、あぁっ……」
 男は両手で二人の膣を刺激しつつ、お詫びのつもりでリンハルトの乳房を口に含んだ。ちゅうっ、ちゅぱっ、と音を立てて乳首を吸い上げ、舌の上でころころと転がすと、リンハルトは甘い声で喘ぎながら腰をくねらせる。
「はぁっ……すごい、先生、上手ですね……っ……」
「んっ……先生の手、あったかくて、安心するな……」
 男は二人を寝かせてその間に陣取ると、乳首を交互に甘噛みして尖らせた舌でくりゅくりゅと舐め回す。そうしながらも膣を愛撫する手は止めず、更に激しく二人の体内を掻き回した。
「あ、あっ、またイく……! イっちゃいます……!」
「オレも……もう我慢できねえ……!」
 男が膣内の弱いところをぐいっと押し上げた瞬間、二人の体がぶるぶると震えて絶頂を迎える。
 それでもなお、男は二人の膣を攻め続けた。絡みついてくる内壁を引き剥がすように指を抜き、一気に奥まで突き入れる。絶頂直後の敏感すぎる膣を容赦なく蹂躙され、二人は悲鳴にも似た声を上げた。
「やぁっ……! 待ってくださ……いまイったばかりだから……あんっ!」
「や、そんなにしたらまたイっちまう……んんぅっ!」
 過ぎた快感に泣き叫ぶ二人を無視して、男は膣を犯し続ける。
 二人は互いの体を強く抱き寄せ、押し寄せてくる絶頂の波に耐えようとしているようだった。秘裂からは絶えず愛液が溢れ出し、男の指の動きに合わせて飛沫が飛び散っている。
「あ、あーっ! あぁぁ――ッ!」
「ひぁっ……あぁぁぁぁっ……!」
 陰核の裏側を指先で強く刺激してやれば、二人は喉を反らせて甲高い叫びを上げた。二人の秘裂からぷしゃあっと勢いよく潮が吹き出し、男の手を濡らしてゆく。
「ふぁ……あっ……ん……」
「は……ぁ……はぁ……」
 男が二人の膣から指を引き抜こうとすると、蕩けた内壁が名残惜しげに吸い付いてきた。ちゅぽんと音を立てて引き抜かれた男の指は、二人の愛液にまみれてぬらぬらと光っている。
「はぁ……すげえよかったぜ、先生……」
「僕もです……すごく気持ちよくて、癖になりそうです……」
 快楽に蕩けた顔で微笑む二人の性器は、物欲しげにひくつきながら愛液を零している。その奥に潜む肛門もまた何かを求めるように収縮を繰り返しており、男は堪らずそこに手を伸ばした。
「あっ……そっちも触ってくれるんですか?」
「ん……もっと気持ち良くしてくれよ」
 男は人差し指で按摩するように肛門の膨らみをなぞり、充分に解れたところで中指と共に挿入する。狭い穴を二本の指でぐりぐりと押し広げると、リンハルトとカスパルは苦しげに呻いた。
「んぅっ……そこ、好きです……!」
「ひゃっ……あっ、んぅっ……」
 腸内は熱くうねっており、やわらかくなった穴の奥では肉壁が物欲しげにひくついている。男が指先を折り曲げて内壁を引っ掻くたびに、二人の口からは艶やかな声が上がった。
「ふぁっ……んっ……カスパルのここ、すごく熱い……」
「んっ……お前だって、めちゃくちゃ濡れてるじゃねえか……」
「あ……だめ、そんなにしたら……」
 男に肛門を弄られながら、二人は互いの膣に指を差し込んで掻き混ぜ合った。相手の弱点を知り尽くした指先が的確に性感帯を刺激し、夢中で互いの膣内を攻め立てる。
 二人の指使いはどんどん激しさを増していき、膣口からはとろとろと大量の愛液が溢れ出していた。濡れそぼった性器が刺激を求めて淫らにひくつき、男を誘うようにいやらしい水音を立てている。
 男の性器は既に痛いくらいに張り詰めていた。限界まで膨張し血管の浮き出た陰茎を目の当たりにして、二人はごくりと唾を飲み込む。
「すご……もうこんなになってる……」
「すっげぇな……これ挿れられたらどうなっちまうんだろうな……」
 二人は手を止めて男の性器をまじまじと見つめた。
「ね、先生、舐めてみてもいいですか?」
「なあ、いいだろ?」
 二人は期待に満ちた眼差しで男を見上げる。
 男は言われるまま肛門から指を引き抜き、怒張の先端を二人の前に差し出す。すると二人は物珍しそうにまじまじとそれを見つめ、興味津々といった様子で陰茎を握り込んできた。
「うお……熱いぜ……それにすごく硬い」
「ふふ、先生も興奮してるんですね」
 二人は嬉しそうに笑うと、それぞれ左右から亀頭に舌を伸ばしてちろちろと舐め始めた。生温かい舌が敏感な部分を這い回る感覚に、男は思わず声を漏らしてしまう。
「ん……どうですか? 気持ちいいですか?」
「先生のこれ、びくびくしてるな」
 二人は互いに目配せをしたのちに、ちゅっと音を立てて亀頭に口付けた。そのままぱくんと先端を口に含み、唾液をたっぷり絡めた舌でれろれろと舐め始める。
「んっ……んむ……はぁ……」
「ちゅっ……ん……」
 裏筋を舐められ、尿道口を舌先でぐりぐりと刺激される。二人がかりで竿全体を舐め回されると、強烈な快感に男の腰が抜けそうになった。
「んっ……すごい、また大きくなった……」
「へえ、そんなにこれが好きなのかよ」
 男の反応を見て気をよくした二人は竿に頬をすり寄せたり裏筋を舌先でなぞったりと、それぞれのやり方で更に男を悦ばせようとしてくる。もともとが男性だからなのか、二人の愛撫には無駄がなく的確だった。
「あ……先っぽからなんか出てきたな」
「んっ……おいしいです……」
 二人は亀頭の先端をちゅうっと吸い上げ、雁首の周りに溜まった恥垢までも丹念に舐め取っていく。更には陰嚢を優しく揉まれながら尿道口を吸われ、男は堪らず二人の顔面に向けて精液をぶちまけた。
「んぶっ!?」
「あ……すご……たくさん出ましたね」
 顔に精液をかけられたというのに、二人は怒ることも嫌がることもなくそれを受け止めた。むしろ嬉しそうに目を細め、口元についた精液をぺろりと舐め取っている。
「ね、先生もそろそろ挿れたいですよね? ほら、見て下さいこれ……」
 リンハルトは男の前で脚を広げて濡れた秘裂を見せつけた。男やカスパルの指で弄られたそこは赤く充血しており、襞と襞の間で愛液が糸を引いている。
「ここに欲しいです。僕のここ、先生のでいっぱい突いて可愛がってほしいんですよ。だからお願いします……僕の中に入ってきて……?」
「あ、ずりぃぞ! 先生、オレにもくれよ。先生の舐めてたら我慢できなくなっちまってさ。な、頼むよ……」
 カスパルもまた同じように足を開いて秘裂を晒すと、自ら両手で広げてヒクつく穴を見せつけてきた。こちらも既に準備万端らしく、入口からは粘り気のある愛液が溢れ出している。
 男は二人の痴態を前にごくりと喉を鳴らし、まずはリンハルトの膣口へと亀頭をあてがった。愛液でぬるつく入口を先端で擦り、ゆっくりと中に押し込んでいく。
「あ、あ……!」
 待ちわびていた陰茎が挿入される感覚に、リンハルトは歓喜の声を上げた。膣内は既に蕩けるようにやわらかくなっており、奥まで入り込んだ陰茎をほどよい強さで締め付けてくる。
 根元まで収めきったところで男は一度動きを止め、体内を馴染ませるようにリンハルトの腰を軽く揺すった。結合部からくちゅくちゅという水音が響き、熱い膣壁がきゅうっと締まって男の性器を包み込む。
「あ……んっ……もっと激しく動いてもいいですよ……?」
 リンハルトに促されるまま、男は抽送を開始した。体内をゆっくりと押し広げるように、少しずつ抜き差しをして膣内を慣らしてゆく。
「ちぇっ……先生、次はオレだからな?」
 不満げなカスパルが男の背中に抱きつき、豊満な乳房をむにゅりと押し付けてきた。その温もりとやわらかさに男の性器は更に膨らみ、リンハルトの中を圧迫する。
「あぅっ……すごい……おっきくなってる……」
「おい、お前だけずるいだろ」
 カスパルは不満を口にしながらも男の耳を甘噛みし、掌で胸板を撫で回してきた。そのまま乳首を摘んで引っ張られ、男の背筋がぞくりと震える。
「あっ……先生、感じてるんですか? 嬉しいなあ」
「なあ先生、オレのも弄ってくれよ……もう、ここがうずうずして仕方ねえんだ」
 カスパルは男の手を掴むと自分の股間に導き、愛液を滴らせる割れ目をなぞらせた。膣の奥から染み出した粘液がくちゅっと音を立て、男を誘惑するように糸を引く。
 せがまれるまま男はカスパルの膣内に指を差し入れ、ぐちゃぐちゃと掻き混ぜた。熱くうねる肉壁に指を食い込ませると、カスパルは気持ち良さそうに身体を震わせる。
「ふぁ……ん、そこ、いいぜ……」
「あ……んっ……先生、早く動いてください……僕の中で、気持ち良くなってくれますよね……?」
 二人はそれぞれ男にしがみ付き、甘い声で囁きかけてきた。
 男はリンハルトの腰を抱え直し、一気に最奥まで突き上げる。リンハルトの声は甘く蕩けていき、結合部は次第にじゅぷっ、ぐちゅっと激しい音を立て始めた。
「あっ、んっ……! そこぉ……!」
 男が雁で陰核の裏側を引っ掻いた瞬間、リンハルトは一際高い声を上げて背中を仰け反らせる。その反応を見た男は、執拗に同じ箇所ばかりを攻め立てた。
「んぁっ、あっ、あぁっ! だめ、気持ちいいです……!」
 弱点を責められて快楽に喘ぐたび、控えめな乳房がふるんと揺れる。それに誘われるようにして男はリンハルトの乳房を掴み、乳首を指先で摘まんでくりゅくりゅと捏ね回した。
「ひぁっ……! そんなにしたらまたイっちゃいます……!」
 リンハルトの膣壁がきゅうっと締まり、精液を搾り取るかのように男の性器に絡みつく。男はそれを振りほどいて激しく腰を動かし、膣奥をぐりぐりと押し上げて子宮口を虐め続けた。
「あ、だめ、ほんとにもう無理です……! 僕、僕……ッ!」
 リンハルトを絶頂に導くべく、男はカスパルの膣から引き抜いた指でリンハルトの陰核をつまみ上げた。そのまま指先で転がしながら強く腰を打ち付けると、リンハルトは甲高く鳴いて呆気なく達してしまう。
「ああ、イク、イッてます……! ひあぁっ!?」
 リンハルトが果てた直後、男も彼女の中に精を放った。どくんどくんと脈打つ性器から大量の白濁を流し込まれた膣内は、最後の一滴まで絞り取ろうとするかのように男の陰茎へと絡みつく。
「あ……あ……出てる……先生の……」
 ようやく男の射精が終わると、リンハルトはうっとりとした表情で腹に手を当てた。膣口からこぽりと溢れた精液が太腿を伝い、敷き布へと流れ落ちていく。
「んっ、んんっ……あ、せんせぇ……っ」
 切なげな声で呼ばれて視線を落とすと、両足を大きく開いて腰を突き出し、淫らに自慰にふけっているカスパルの姿が男の視界に入った。
「んっ、あ……っ、あー……っ」
 くちゃっ、くちゅっと粘ついた水音を響かせながら、カスパルは自分のそこを慰めている。ぷっくりと膨らんだ陰核を二本の指で挟むようにして扱き、もう片方の手は陰唇を割り開いて割れ目を上下になぞっていく。
「はっ、はぁっ、んん……んうぅ―――ッ!」
「はあ……カスパル可愛い……ねえ、こっち向いて? 先生の代わりに僕がしてあげるからさ」
 自慰にふけるカスパルを見て興奮したのか、リンハルトはカスパルを自分のほうへと向き直らせると、ぐっしょりと濡れた膣に指を差し入れて浅いところを掻き回した。
「んぁっ、あっ、リンハルト……っ、オレ、なんか変なんだ……」
「大丈夫だよ。僕も同じだから。ほら、一緒に気持ちよくなろうよ」
 リンハルトはカスパルの股間に顔を近づけ、すっかりと硬くなった陰核を前歯で甘噛みした。かと思えば舌先でちろちろとくすぐり、緩急をつけてカスパルの陰核を愛撫する。
「ひいぃっ!? それ駄目だって……! あっ、あうぅ……! それ、弱いのに……っ!」
「知ってるよ。だからやってるんじゃないか。ほら、こことか好きだよね?」
 陰核への容赦のない愛撫を続けながら、リンハルトは片手で秘裂を広げて尿道口を刺激した。小さな穴を爪先でかりかりと引っ掻かれるたび、カスパルは腰を揺らして甘い声を上げる。
「あ、あっ、そこぉ……! もっと触ってくれよ……!」
「わかってるよ。いっぱい可愛がってあげるからね」
 ぴちゃぴちゃと音を立てて陰核を舐めしゃぶられ、吸い上げられ、カスパルは何度も軽い絶頂を繰り返した。そのたびに膣からは蜜が溢れ、尻にまで垂れ落ちて窄まりを濡らしてゆく。
「んっ、んっ……カスパル、気持ちいい?」
「ふぁっ、いいっ、気持ちいい……!」
 二人のじゃれ合いを眺めているあいだに、男の性器は硬さを取り戻していた。それに気づいたリンハルトがくすりと笑い、カスパルの耳元に唇を寄せる。
「ねえカスパル、先生まだ足りないみたいだよ。君も先生のが欲しいよね?」
「んっ……!」
 リンハルトは悪戯するようにカスパルの乳首をぴんっと弾いた。張りのある乳房が大きく揺れ、カスパルの口から甘い吐息が漏れる。
「あ……欲しい……っ、先生、オレのここも、リンハルトにしたみたいに可愛がってくれよ……」
 カスパルは自ら両膝を抱えて秘部を晒すと、男に向かって懇願した。そこはリンハルトの愛撫によって赤く腫れており、ぱくぱくと開閉を繰り返して挿入を求めている。
 男はカスパルの痴態にごくりと喉を鳴らし、望み通りにその穴に亀頭を押し当てた。
「あ……っ! あぁ……っ!」
 ずぶずぶと体内に侵入してくる剛直の感覚に、カスパルは歓喜の声を上げる。そのまま性器を根元まで収めた男は、カスパルの体を持ち上げて背面座位の体勢を取った。
「ひぁ……っ!」
 自重で結合が深くなり、カスパルの膣がぎゅっと締まる。その締め付けに男は小さく声を漏らしながらも、すぐに抽送を開始した。
「んっ、んんっ……! あぁ……っ!」
 膣奥を突かれてカスパルの体がびくんと跳ねる。その振動によって豊満な乳房が揺れ、突き出された舌から透明な唾液が滴り落ちた。
「あ……カスパルすごく可愛いね……僕も我慢できなくなってきちゃった……」
 カスパルの様子を見て、リンハルトもまた興奮を抑えきれなくなったらしい。リンハルトは男と繋がったままのカスパルの前に膝をつくと、律動に合わせてふるふると揺れていた乳房を口に含んだ。
「んぁっ!? り、リンハルト……っ!」
「んっ……カスパルのおっぱい、やわらかくてあったかいね」
 リンハルトはちゅうっと音を立ててながらカスパルの乳首を吸い上げ、ふくよかな胸を揉みしだいて先端を甘く噛む。
 その刺激によって男を咥えていたカスパルの膣壁がきゅうっと締まり、やわらかな媚肉が絡みついてきた。男は射精感を堪えて激しく腰を打ちつけ、カスパルの子宮口を何度も突き上げる。
「あぁっ……先生のでごつごつされてる……っ♡」
「ふふ、すごいね。カスパルのここ、ぎゅうって締まってるよ。先生のがそんなに好きなんだね」
「んぅ……好き……♡ あっ、そこぉ……っ、気持ちいい……っ」
 リンハルトはカスパルの胸を弄っていた手を徐々に下げていき、陰核を指先でぐりっと押し潰す。それと同時に膣内をかき混ぜるように男が腰を動かせば、カスパルは快楽に身を捩らせた。
「んぁっ、だめだ、もうイく……っ! あぁっ……!」
 カスパルの膣が痙攣を始め、男の性器を強く締め付ける。絶頂が近いと察したリンハルトは、カスパルの股間に顔を埋めて陰核を甘噛みした。
「――~ッ!!」
 痛みを伴う快感に、カスパルは背中を大きく仰け反らせながら達する。勢いよく吹き出した潮がリンハルトの顔にまで飛び散り、人形めいた白い肌を汚していった。
 カスパルが達すると同時に膣内の収縮が激しくなり、精液を絞る取るかのように陰茎にまとわりつく。搾られるような膣の動きに男もまた限界を迎え、カスパルの子宮口に向けて精液を吐き出した。
「んぁ……熱い……いっぱい出てる……」
 カスパルはぐったりと体を弛緩させ、男の胸に寄りかかる。男は愛おしげにカスパルの頭を撫でたあと、ゆっくりと性器を引き抜いた。
「んっ……ふふ、カスパルに顔射されちゃった」
 栓を失ったカスパルのそこからどろりと精液が流れ出る。それを見たリンハルトはうっとりと目を細め、顔にかかった潮を軽く舐めとってからカスパルの唇に口づけた。
「んっ……んぅっ」
 突然のことに驚いているカスパルを無視して、リンハルトはその口腔内に舌を差し入れる。舌同士を絡め合わせれば、混ざり合った唾液がカスパルの唇の端から零れた。
「ふぅ……ん……ぷはっ……はぁ……」
 長い口付けを終えてようやく解放されたカスパルは大きく息を吸った。呼吸を整えているカスパルを尻目に、リンハルトは男に向き直って微笑む。
「先生、次は僕の番ですよね? ほら、好きなほう使っていいんですよ?」
 リンハルトはカスパルの体を押し倒して寝台に寝かせると、その上に覆い被さって男に秘所を見せつけた。尻に添えられた手が肛門の皺を伸ばすように柔肉をひっぱり、桃色の粘膜を覗かせる。
 男はリンハルトの尻を掴んで双丘を割り開き、猛々しく勃起した性器の先端を肛門へとあてがった。熱を持った亀頭が後孔に触れる感覚に、リンハルトは切なげな吐息を漏らす。
「あ……先生のもう硬くなってる……ね、早く挿れてください」
 望まれるまま、男は勢いよく腰を突き出してリンハルトの後孔を貫いた。腸壁を押し広げながら侵入してくる異物の存在に、リンハルトの口からは掠れた喘ぎ声が上がる。
「あぁ……っ! お尻の穴すごいです……♡」
 腸内は狭く、男の陰茎を受け入れるには少し窮屈だったが、それでも何度か抜き差しを繰り返すうちに馴染んできたようだ。
 男は抽挿を速め、激しく腰を打ちつける。結合部からは泡立った白濁が溢れ、肌同士がぶつかるたびにぱちゅんぱちんという音が響く。
「リンハルト、それ、そんなにいいのか?」
 二人の行為をリンハルトの下から眺めていたカスパルは、リンハルトの乳房に吸い付いてその先端を舐め始めた。乳首を口に含んで強く吸い上げ、もう片方の乳房は手で包み込むように揉みしだく。
「んっ……カスパル……おっぱいばっかりじゃなくてこっちも触ってよ」
「わかってるって……」
 カスパルは片手でリンハルトの太腿をなぞり、そのまま割れ目に沿って指を這わせる。そして秘裂を開いて濡れそぼったそこに中指を沈めていった。
「あ……っ、カスパル……!」
「んっ……リンハルトの中やわらかいな……」
 カスパルはそのまま指を出し入れし、その動きに合わせて舌でもリンハルトの乳首を転がす。ときおり軽く歯を立てながら刺激を与えられると、男の性器を咥えている肛門が切なげに締まった。
 男はカスパルの愛撫に合わせて腰を動かし、リンハルトを追い詰めてゆく。やがて陰茎が一回り大きくなり、射精の前兆を感じ取ったリンハルトが男を振り返る。
「あっ……先生、中にください……っ!」
 男は返事の代わりに激しく腰を打ちつけ、最奥で精を解き放った。激しく抽挿を繰り返し、亀頭を腸壁に叩きつけながら射精する。
「あぁっ……! 奥にきてます……っ♡」
 どくりと脈打つ陰茎から大量の精液が注ぎ込まれる感覚に、リンハルトは体を震わせて悦んだ。射精を終えた後も、男は余韻を楽しむかのように緩慢とした動作で腰を動かす。
「あ……すごい……まだ出てる……♡」
 体内に感じる熱い奔流に、リンハルトはうっとりと目を細める。
 名残り惜しそうに腰を揺らしていた男がやっと性器を引き抜くと、ぽかりと開いたままの後孔から飲み込みきれなかった精液が流れ出た。
「んっ……はぁ……たくさん出ましたね先生……♡ 前も後ろも先生のでいっぱいにされちゃいました……♡」
 リンハルトはカスパルの上から離れると、愛おしそうに下腹部をさすりながら微笑んだ。リンハルトの両穴はすっかりと男の陰茎の形に馴染み、白濁した液体を垂れ流している。
「なあ先生、オレにもしてくれよ……」
 カスパルは甘えるような声で男に懇願し、自ら膝を抱えて肛門を晒した。きゅっと締まったそこはカスパル自身の愛液で塗れており、物欲しげにひくついている。
 男は硬度を取り戻した陰茎の先端をカスパルの肛門にあてがい、ゆっくりと挿入していった。狭い穴がみちっと音を立てて広がっていき、太い亀頭を飲み込んでいく。
「んっ……あ……くるっ……!」
 カスパルは苦しげに眉根を寄せながらも、どこか嬉しそうな表情を浮かべている。
 男はそんなカスパルの体を折り曲げるようにして上から押し潰し、体重をかけて一気に性器を根元まで埋め込んだ。
「――~ッ!!」
 あまりの衝撃にカスパルは声にならない悲鳴を上げる。カスパルの体全体が強ばり性器を咥えているそこがぎゅうっと締まるが、男はそれに構わず激しい抽挿を始めた。
「あ……っ! すご……っ、こんな……♡」
 腸内を擦り上げるようにして何度も出し入れを繰り返すと、カスパルの体がびくんと跳ねる。腸壁越しに子宮口を突くたびにカスパルの膣口がひくんと疼き、透明な愛液が断続的に飛び散った。
「カスパル、気持ちいい?」
「んっ……いい……っ、尻犯されるのすごい……っ」
 カスパルはこくこくと頷きながらリンハルトの問いに答える。
 男は抽挿を続けながらカスパルの乳首にしゃぶりつき、もう片方の手ではカスパルの秘所を弄ぶ。膣内に指を差し入れると同時に親指で陰核を押し潰せば、カスパルは堪らないといった様子で身を捩らせた。
「あぁっ……だめだ、そんなにされたらすぐイっちまう……!」
 男の激しい責め立てによって、カスパルの限界はすぐに訪れた。腸内は痙攣を始め、絶頂に向けてきゅうっと収縮を始める。男はそれに応えるように抽挿を速め、亀頭で内壁を擦り上げた。
「あ……くる……っ、出る……っ♡」
 一際大きく体が仰け反ったかと思うと、カスパルは全身をがくがくと震わせながら達した。プシュッと音を立てて秘裂から潮が吹き出し、男を咥えていた肛門がぎゅうっと締め付けられる。その強い刺激に男もまたカスパルの中に精を放った。
「あ……熱いっ……中に出てる……っ♡」
 体内で脈打つ陰茎の感覚にさえ感じてしまうのか、カスパルは再び小さく体を震わせた。
 男は最後の一滴まで絞り出すかのように、ぐりぐりと腰を動かしてからようやく陰茎を引き抜いた。栓を失った後孔からは大量の精液が流れ落ち、膣から零れた精液と混ざり合う。
「ふふ、カスパル、僕とお揃いだね」
 前後の穴から精液を滴らせるカスパルに口付けながら、リンハルトはうっとりと目を細めた。

 満足したらしい二人は寝台の上で並んで横になり、やがて寝息を立て始めた。
 男は二人の頭を撫でながら、さて、どうしたものかと考える。このまま二人を置いて部屋を出て行くのは気が引けたし、かと言って我が物顔で寝台に潜るのも憚られる。
 男はしばらく悩んだ末、けっきょく二人が起きるまで待つことにした。幸いにも明日は休日だ。男は天幕の隅に置かれた椅子に座り、リンハルトの蔵書らしき本を読み始める。
 夜は徐々に更けてゆき、そして静かに明けていった。


 リンハルトに呼び出されて彼――いや、今は彼女か――の私室を訪れた男は、促されるまま天幕へと足を踏み入れた。
 リンハルトとカスパルが女性の体となったいま、以前のように同部隊の男性たちと雑魚寝をさせるわけにはいかない。かと言って中身が男性である以上は女性たちと同室にするわけにもいかないため、一時的に二人には専用の天幕が与えられていた。
「ここに来てくれたってことは、してもいいんですよね? ふふっ、嬉しいな」
 リンハルトは嬉々として男の腕を引き、二つ並んだ寝台のうちひとつに座らせる。そして自らの衣服を脱ぎ捨てると、床へと乱雑に放り投げていった。
 男性のときでも細身だったリンハルトは、女性となったいま華奢と形容しても大袈裟ではないほど細かった。
 法衣越しではわからないほどささやな胸の膨らみや、小振りだが形の良い双丘。衣服を脱ぎ捨てるたびにそれらがひとつひとつ露になり、男はたまらず息を飲み込む。
「今日は僕のほうからするので、先生は手を出しちゃ駄目ですからね?」
 リンハルトは用意してあったらしい縄を棚から取り出して男の手首同士を縛りつける。全力で解こうとすれば解けそうではあるものの、少し身じろいだ程度では解けそうにないという適度な加減の拘束だった。
「さあ先生、どこから責めて欲しいですか?」
 男の戸惑いをよそにリンハルトは背後へと回り込み、おもむろに男の上着を捲り上げる。白い手が脇腹から臍までを撫で上げ、臍の中に入り込んだ指先が腹の内側をぐりっと弄る感覚に、男はびくりと身体を跳ねさせた。
「ふふ、ここですか? それともこっち?」
 リンハルトは楽しげに笑いながら男の胸に手を当て、筋肉で盛り上がった胸板を掌で覆いながら指先で乳輪の縁をくるくるとなぞっていく。
 くすぐったいような刺激に男が身をよじれば、リンハルトはくすりと微笑んで首筋に舌を這わせた。その舌は徐々に上へと移動していき、男の耳元へ辿り着くと今度は前歯で耳殻に甘く噛みつく。
「先生って耳、弱いですよね」
 リンハルトは舌先を固くして男の耳の穴に差し入れ、じゅぷ、ぴちゃ、とわざと卑猥な音を立てて舐め回す。ふいに唇を離したかと思えば耳元にふうっと息を吹きかけられ、その刺激にすら男はびくびくと反応を示した。
「……ね、先生の気持ちいいところ教えてください。素直に言えたら触ってあげますよ」
 リンハルトは男の耳穴に息を吹きかけながら男の乳首を摘み上げる。
 最初は指先で捏ねるように転がしていただけだったその動きは徐々に激しくなり、爪を立てたり、先端をぐりっと押し込んだり、摘まんだまま引っ張ったりと、緩急をつけながら男の乳首を攻め立てていった。
「ふふ、先生のこれ……もう元気になってますね」
 リンハルトは男の胸から脇腹を何度も撫で回したあと、今度は下肢へと手を伸ばす。そして既に緩く勃ち上がっている性器を下履き越しに撫で上げると、男に見せつけるような緩慢な動作でやわやわと揉みしだく。
「直接触ってほしいですか? でも、まだ駄目ですよ。そろそろカスパルも来る頃ですし、三人で楽しみましょう?」
 リンハルトがその言葉を言い終わるか否かという絶妙の間隔で、部屋の扉を軽く叩く音が入口から響いてきた。
「おお! やってるな!」
 満面の笑みを浮かべて部屋に入ってきたカスパルは室内を見回し、拘束された男の姿を見止めると「縄抜けの訓練か?」などとずれた感想を述べる。
「ちょっと違うかな」
「えっ、今日は先生と訓練するって言ってたじゃねえか」
「僕はちゃんと房中術の訓練って言ったはずだけど……」
 何やら認識に齟齬があったらしく、リンハルトは裸のままカスパルに現状の説明を始めた。放置された男はそんな二人を眺めながら、立ち上がった性器を宥めるように深呼吸を繰り返す。
 もともと筋肉質で余分な贅肉もないカスパルは、女性となった今も変わらず整った体つきをしていた。胸や尻の膨らみは大きいながらも張りがあり、腰回りがきゅっと引き締まった肢体には健康的な色気がある。
「……ということだからカスパルにも協力してほしいんだ」
「そりゃあ構わねえけど、オレになにしろって言うんだよ?」
 カスパルは不思議そうに首を傾げながら、男の前に置かれたもうひとつの寝台にどかりと腰を下ろした。リンハルトはそんなカスパルの背後に移動し、抱き締めるようにして胸の膨らみを持ち上げる。
「わっ……おい!」
「僕とカスパルがいつもしてること、先生に見せてあげようかなって」
 リンハルトは悪戯っぽい笑みを浮かべながら、カスパルの胸を両手で揉みしだいた。柔らかな感触を楽しむように掌で包み込み、尖った先端を衣服越しに指先でくりくりと弄り回す。
「ほら先生、カスパルの胸、すっごく大きいでしょう? 触りたいですよね?」
 リンハルトは見せつけるようにカスパルの胸を下から持ち上げてたぷたぷと揺らしてみせた。ぴっちりとしたカスパルの肌着に膨らんだ乳首の形が浮かび上がり、男はごくりと喉を鳴らす。
「んっ……リンハルト、触るなら服越しじゃなくて直接触ってくれよ」
「ふふ、わかったよ」
 リンハルトの手はねだられるままカスパルの衣服の中へと入り込み、男の目の前で胸を覆う薄布をたくし上げた。
 ぷるんっと弾むようにして飛び出した豊かな乳房が、リンハルトの手に掬われてふにゅりと歪む。白く滑らかな肌の上では二つの桃色の突起が鮮やかに色づいており、ふっくらと膨らんだ乳輪が男を誘うように存在を主張していた。
「カスパル、気持ちいい?」
「ん……きもちいい……」
 リンハルトの手に揉みしだかれたカスパルの乳房が、男の目の前でむにゅむにゅと形を変える。細い指先が悪戯に乳輪のふちをくるくるとなぞれば、カスパルは頬を紅潮させながら小さく喘いだ。
「んぁっ……あぁ……」
「先生、聞こえてますか? カスパルの声、すごくかわいいでしょう?」
 リンハルトはカスパルの乳房を愛撫しながら男に向かって微笑むと、今度は位置を変えて柔らかな膨らみを口に含む。
「あっ……リンハルト……っ」
 ぴちゃぴちゃと音を立てて乳首を舐められ、カスパルは頰を染めながら熱い吐息を吐き出した。
 リンハルトは赤子のように乳房に吸い付きながら、カスパルの下穿きにするりと手を滑り込ませる。そして下着越しに恥丘を優しく撫で回したのちに、その下にある割れ目を指先でなぞった。
「あ……っ」
「カスパルのここ濡れてるね。胸だけでそんなに興奮しちゃった? それとも先生に見られてるからかな?」
 リンハルトはカスパルの恥部を覆う薄布を横にずらし、膣口にぷちゅりと指先を差し入れる。
 赤く熟れたカスパルの秘裂をリンハルトの白い指が暴くという淫らな光景に、男は瞬きも忘れて見入っていた。
「ぅあ……んっ……」
 リンハルトはわざと音を立てながらくちゅくちゅとカスパルの中を掻き回す。そのたびにカスパルはびくっびくっと身体を跳ねさせて甘やかな声を漏らした。
「ここ、硬くなってるね」
 リンハルトは割れ目の上側にある小さな突起を探り当て、指先で摘んでくりくりと弄り回す。二本の指で包皮を剥き、剥き出しになった陰核をきゅうっと摘み上げれば、カスパルは背をしならせて艶めかしく喘いだ。
「ああぁっ……そ、それっ……きもちいぃ……」
「ふふ、カスパルはここ弄られるの好きだもんね」
 リンハルトが淡い色をしたカスパルの花弁を指で割り開くと、しっとりと濡れた膣口が露になった。陰核への愛撫で濡れそぼった花弁の奥は、ひくりひくりと震えて更なる快楽を求めている。
「あ……もうトロトロになってるね。そろそろ奥まで入るかな」
 カスパルの膣が充分に濡れているのを確認したリンハルトは、指を突き入れてずぶずぶと根元まで押し込んでいく。そして腹側の内壁を擦るようにしながらゆっくりと引き抜き、再び奥へと埋め込んでいった。
「あっ……ああぁあっ!」
 カスパルの腰が跳ね上がり、寝台から身体が浮き上がるほど激しく痙攣する。そのあいだもリンハルトはカスパルへの愛撫を続け、膣口を広げるように指をぐにぐにと動かしていった。
「あっ……あぁ……ん……ふあぁ……」
「カスパル、気持ちいい?」
「んっ……うん……」
 カスパルはとろんとした瞳をリンハルトに向けながらこくこくと首を縦に振る。リンハルトはその反応に満足したように微笑むと、カスパルの股間に顔を近付けて陰核へと舌を伸ばした。
「ああぁっ! やぁっ、り……リンハルトっ!」
「ん……はぁ。カスパルのここ、膨らんじゃってかわいいね。舐めて欲しいっておねだりしてるみたいだよ」
 リンハルトはカスパル秘裂を指で広げながら、舌を伸ばして立ち上がった陰核をねっとりと舐め上げる。尖らせた舌先で膨らんだ肉芽をつつくと、カスパルの腰が大袈裟なほどに激しく跳ねた。
「ふぁっ、あっ、くぅううっ……!」
 固くなったカスパルの陰核に吸い付き、口に含んで今度は舌の上で転がす。じゅるじゅると音を立てながら吸われる感覚がたまらないらしく、カスパルの膣口からはまた蜜が溢れてきた。
「あぁっ! そ、それ、すげぇいぃっ……くぅっ!」
「ふふ、素直でかわいいね」
 カスパルはリンハルトの頭を掻き抱いて身悶える。
 睦み合う二人の姿を見せつけられることとなった男の視界には、カスパルの前に屈むリンハルトの白い尻が映っていた。
 リンハルトはカスパルの恥部を愛撫しながら、空いた手で自分の股間をまさぐっている。割れ目に指を這わせて膣口をくちゅくちゅと弄り、ときおり中に指を入れては抜き差しをしていた。
「先生、興奮してます?」
 リンハルトがちらりと顔を上げ、男に向かって微笑みかける。その挑発的な視線に男の背筋がぞわりと粟立った。
「でも、なにもしてあげませんからね。僕はカスパルと楽しむので……」
 再び向き直ったリンハルトはカスパルの股座に顔を埋め、膣口に溜まっていた蜜をじゅるっと吸い上げる。
「あぁっ! あっ、はぁんっ!」
 されるがままのカスパルは、リンハルトの頭にしがみつきながら甘い悲鳴を上げ続けた。
 リンハルトは溢れる愛液を掻き出すように指を抜き、それを絡めて再び膣内へと指を差し入れる。熱くうねる肉壁の感触を楽しむように内壁を擦り上げ、陰核を舌でぺろぺろと舐めた。
「ふっ、んぁあ……っ! それ、すごっ……ああぁっ!」
「カスパルの中、すごく熱いね」
 中に入れた指をゆっくりと抜き差し、カスパルの膣内を丁寧に愛撫していく。ときおり関節を曲げて腹側の内壁をぐりっと押し込むと、カスパルはより一層高い声で鳴いた。
「あぅっ! ああぁあんっ!」
「ふふ、ここ好きだもんね」
「ん……うんっ……あっ、あっ!」
 リンハルトはカスパルの弱い部分を的確に責め立てる。とんとんと一定の間隔で叩くように愛撫したり、ぐりぐりと押し潰したりと様々な刺激を与えれば、その度にカスパルは甘い声を上げて身をよじった。
「ふぁっ、ああぁあっ! もっ……イっちまう……!」
「ん、いいよ」
「あっ! あぁああぁ──ッ!!」
 カスパルの腰がびくん、びくんと大きく跳ね、秘裂から勢いよく潮が噴き出す。透明なそれはぴゅっ、ぴゅっと数回に分けて噴出し、リンハルトの顔や胸を濡らしていった。
「んっ……あぁ、はぁ……」
「ふふ、かわいいなぁ」
 リンハルトは膣内から指を引き抜いて溢れた蜜を舌で舐め取った。秘裂に残った蜜も綺麗に吸い取り、最後は陰核にちゅっと口付けを落とす。その刺激にすらカスパルはぶるりと震え、喉の奥から切なげな声を上げた。
「あ……リンハルトのそこ、濡れてるな……」
 呼吸を整えたカスパルが濡れそぼったリンハルトの陰唇に視線を向ける。リンハルト自身の指で弄られていたそこは、割れ目から蜜を零して襞を濡らしていた。
「うん、カスパルがかわいくて僕も興奮しちゃったみたい」
 リンハルトはカスパルに見せつけるように陰唇を割り開き、充血して赤くなった媚肉を露にする。愛液で濡れて光るそこはひくひくと震えており、膣口が物欲しげに口を開けていた。
「カスパル、僕のここも触ってくれる?」
「ん……」
 リンハルトは寝台に尻をついて座ると、自ら足を開いて秘所を突き出す。カスパルは誘われるがままにそこへ手を伸ばし、指先で秘裂をくぱりと割り開く。
「すご……熱いな……」
 リンハルトの膣口はしとどに蜜を溢れさせており、ひくつく花弁の奥から透明な雫が垂れていた。それを指で掬い取りながら陰核に触れると、リンハルトはぴくりと身体を震わせて熱い吐息を吐き出す。
「ん……もっと強く擦っていいよ」
 カスパルは言われた通りに陰核を強く摘んでぐりっと捻る。その瞬間、リンハルトの口から甲高い声が上がり、腰が大きく跳ね上がった。
「ひぁっ……!」
「あ……わ、悪い……!」
「ううん、大丈夫だよ。続けて」
 カスパルはリンハルトの反応に驚いたものの、すぐに気を取り直して陰核への愛撫を再開した。
 愛液でぬるつく陰核を指先で摘んで捏ね回し、ときおり爪を立ててかりっと引っ掻く。その度にリンハルトは甘い声を漏らし、腰をがくがくと震わせて悶えた。
「んぁっ! あぅっ……きもちいぃ……っ」
「ん……リンハルトも、ここ好きだもんな」
 カスパルはリンハルトの様子を伺いながら陰核に指先を這わせる。その快感を味わうようにリンハルトの腰が揺れ始め、振動に合わせて寝台もぎしりと音を立てた。
「な……なぁ、リンハルト……」
「なんだい?」
「オレも……舐めたいんだけど……」
「カスパルが?」
 カスパルの提案にリンハルトは少し意外そうな顔をしていたが、すぐに笑みを浮かべてカスパルの頬に手を伸ばす。
「嬉しいな、じゃあやってもらおうかな」
「ん……」
 カスパルは恐る恐るといった様子でリンハルトの股間に顔を近付ける。そしておずおずと舌を出すと、まずは陰核をぺろりと舐めた。
「あっ……うん……」
 局部へのやんわりとした刺激に、リンハルトはぴくりと体を揺らす。カスパルはそのままたどたどしく舌を這わせ、小さな陰核をぺろぺろと舐め始めた。
 硬くなってきた陰核を唇で優しく挟み込み、飴玉をしゃぶるように舌を動かす。舌先でつついたり、ちゅっと音を立てて吸い付くたびに、リンハルトの口からは熱い吐息が漏れた。
「はぁっ……上手だよ、カスパル」
 リンハルトは慈しむように水色の髪を撫でながら、自分の股間に顔を埋める幼なじみの姿を見つめる。
「ん……ふぅ」
 カスパルは夢中になってリンハルトの陰核をしゃぶり続けていた。舌先で陰核の皮を剝き、尖らせた舌で先端部分をつつく。唇で挟んで扱くようにすると、ぴくんっとリンハルトの腰が揺れた。
「ん……ぁ……」
「なぁ、気持ちいいか?」
「うん……すごくいいよ」
 カスパルは一度口を離すと、今度は膣口へと舌を伸ばした。敏感な粘膜をざらついた舌で舐め上げられる感覚に、リンハルトは小さく息を漏らす。
 カスパルは襞の隅々まで味わうように丹念に舌を這わせ、膣口から溢れ出す蜜を啜った。リンハルトの膣口から溢れた愛液とカスパルの唾液が混ざり合い、じゅるじゅると卑猥な音を立てる。
 目の前で繰り広げられる痴態により、男は自分の股間が痛いほど張り詰めていることを感じていた。しかし、拘束された男にはそれを眺めることしかできない。
「ふっ……ん、んぅ……」
 カスパルは懸命にリンハルトの秘裂を舐め続けていた。襞を割り開き、膣口に舌を差し込んで内部まで丁寧に愛撫する。溢れ出る蜜を全て飲み込むように強く吸い付かれる感覚に、リンハルトは大きく身体を仰け反らせて長い髪を揺らした。
「ふあぁあっ! あ……んんっ……!」
 カスパルが陰核に軽く歯を立てると、リンハルトの腰がびくんと跳ねる。そのままちゅうっと強く吸い上げられ、リンハルトはびくびくと痙攣しながら絶頂を迎えた。
「んっ……はぁ、はぁっ……」
 リンハルトはくたりと脱力し、荒い呼吸を繰り返す。カスパルはそんなリンハルトの太腿に口付けを落としながら、膣内から溢れ出る蜜を一滴残らず飲み干していった。
「……ふふ、ありがとう。すごくよかったよ」
 リンハルトは愛おしげに笑みを浮かべ、汗で張り付いたカスパルの前髪を指先で払い退ける。そしてそのまま頬に手を添えて顔を持ち上げ、唇を重ね合わせて舌を差し入れた。
 カスパルは素直にリンハルトの舌を受け入れ、自分からも舌を差し出して絡め合わせている。互いの唾液を交換し合うような深い口付けを交わしながら、二人は夢中で相手の口内を貪っていた。
「先生の、苦しそうですね」
 長い口付けを終えて男へと向き直ったリンハルトは、膨らんだ股間に目をやってくすくすと笑う。そして寝台から立ち上がって男の陰茎を取り出すと、その太腿を跨ぐようにして自身の秘裂を竿にあてがった。
「挿れたいですか? でも挿れちゃ駄目ですからね」
 リンハルトは唾液と愛液で濡れた襞で男の竿をなぞるように腰を動かす。ぬるついた襞で竿を扱かれ、陰核を先端に擦り付けられ、男は思わず呻き声をあげる。
「ね、気持ちいいですか?」
 リンハルトは妖艶な笑みを浮かべながら男の性器を刺激し続けた。腰を前後に動かして亀頭を陰唇で挟み込み、先走りと愛液を混ぜ合わせるかのように絡みつかせる。
「ふふ、もう出ちゃいそうですね」
 リンハルトは楽しげに笑いながら腰の動きを激しくしてゆく。男のものは今にもはちきれんばかりに膨張しており、気を抜くとすぐにでも射精してしまいそうだった。
「ね、カスパルも手伝ってよ」
「え……手伝うって?」
 リンハルトに手招きされたカスパルは困惑しながらも隣の寝台に上がる。三人分の体重を受けた寝台がぎしりと軋み、敷き布が沈んで男の視界が揺れた。
「そうだね、二人で先生のを舐めてあげようか」
 リンハルトは自分のいた位置にカスパルを座らせ、自分は男の顔を跨ぐ体勢になる。そして尻を掴んで左右に割り開き、ひくつく膣口と菊座を男に見せつけた。
 愛液と先走りによって濡れそぼったリンハルトの膣口が、文字通り男の目と鼻の先にある。熱を孕んだ穴の奥から噎せ返るような淫靡な匂いがし、男の意識はすっかりとそこに集中してしまった。
「ちゃんと見ててくださいね?」
 リンハルト身を屈めて男の性器に舌を這わせ、ちゅっと音を立てて亀頭に口付けをする。カスパルもまた同じように舌を伸ばし、尿道付近をちろちろと舐め始めた。
「わ……先生の、ぬるぬるになってるな。玉までパンパンに張ってて苦しそうだ」
 カスパルは舌先で裏筋をなぞりながら根元まで移動すると、今度は陰嚢を口に含んだ。張り詰めた陰嚢に優しく吸い付いたり、玉を転がすようにして丁寧にそこを舐めていく。
「んっ……む」
 リンハルトも負けじと亀頭に口づけをし、鈴口に舌をねじ込んでぐりぐりと刺激した。
 二人の奉仕によって男の性器は限界近くまで膨張し、びくびくと脈打っている。しかし決定的な刺激が与えられないために吐き出すことはできず、男は額に脂汗を滲ませながら射精感に耐えていた。
「出したいですか? じゃあ、僕を気持ちよくしてくれたら考えてあげようかな」
 リンハルトは男の性器を舐めながら腰を振り、淫らに濡れた陰唇を男の目の前で揺らしてみせる。
 リンハルトがなにを要求しているのか察した男は、誘うようにひくつくリンハルトの割れ目に舌を伸ばした。
 割れ目から溢れる蜜を舐め取り、陰核を口に含んで吸い上げる。舌先で陰核ぐりぐりと押し潰しながら強く吸引すると、リンハルトの腰が小刻みに震えた。
「んぁっ……ふふ、いいですよ。もっと舐めてください」
 男は夢中になってリンハルトの秘裂に吸い付き、舌先で膣口を抉じ開けて内部までも味わう。溢れ出る蜜で口元を濡らしながらじゅるっと音を立てて吸い上げると、膣の奥からどろりとした濃い愛液が滲んできた。
「んっ……上手ですね」
 リンハルトは満足げに微笑み、男のものを根元まで飲み込んで激しく頭を動かす。そのまま喉の奥に当たるほど深く咥え込み、口内全体で竿全体を包み込むようにして愛撫した。
「なあ、先生ってここも好きなのか? オレたちはけっこう好きなんだけど……」
 男の陰嚢に舌を這わせていたカスパルは、陰嚢への愛撫を継続しながら指先を男の肛門へと伸ばした。そして、皺を伸ばすように穴の周りをやわやわと撫でる。
 突然の肛門への刺激に男はびくりと身体を跳ねさせた。カスパルはその様子を見ながらも指を動かすのをやめず、人差し指で肛門をつんつんとつつく。
「お、意外と柔らかいな。先生、一人でするときここ弄ってるのか?」
 カスパルは男の反応を見ながら指先に力を入れて穴の中へ侵入を試みた。その異物感に男は息を詰まらせたが、リンハルトに亀頭や雁の裏側を舐められるとすぐにそちらの快感が勝ってしまう。
「ふふ、先生のまた大きくなりましたね。お尻を弄られるのが気持ちいいんですか?」
 リンハルトは男のものに頰ずりをしてから鈴口を舌で抉って刺激した。
 舌先で尿道をほじくり返される快感に男の性器が更に膨らむと、リンハルトはそれを根元まで飲み込んで大きく頭を動かす。じゅぽじゅぽと下品な音を立てながら激しく出し入れされる感覚に、男は今にも果ててしまいそうだった。
「ん……先生、出そうなんだろ? 我慢しないで出してくれよ」
 リンハルトの動きに合わるせように、カスパルも男の尻穴をほじくりながら、はち切れんばかりに膨張した陰嚢を舐め回す。今まで経験したことのない強烈な快楽に、男の性器はもはや爆発寸前だった。
「まだ駄目ですよ、先生。ちゃんと僕のを舐めてくれないと……」
 リンハルトは男の性器の根元を指で押さえて射精を堰き止め、自身の秘裂を男に擦り付ける。鼻先が小さな陰核を押し潰し、むわっと立ち上る淫臭が肺を満たしていく感覚に男は目眩を覚えた。
 下肢への愛撫に気を取られていた男は、誘われるままにそこへ顔を寄せて舌を差し入れる。溢れる蜜を啜り上げ、快楽に震える陰核を舌でねっとりと舐めると、リンハルトの膣壁が誘うように収縮した。
「んっ……ふふ、そうそう……上手ですよ」
 リンハルトは男のものを深く飲み込んで強く吸い上げたかと思うと、次の瞬間には喉の奥までを使って激しい抽挿を始めた。
 まるで膣のように絡みつく喉奥の感触に男は思わず声を漏らす。リンハルトの頭が上下する度にじゅぷじゅぷと淫らな音が響き、男のものは限界まで張り詰めていった。
「んっ……んむっ」
 いっぽうのカスパルは陰嚢を舐めながら肛門へ指を出し入れし、ときおり中を広げるようにぐりぐりと回す。その刺激に男が腰をぶるりと震わせると、リンハルトの喉奥が亀頭を強く締め付けた。
「ん……先生、僕の口にたくさん出してくださいね」
 リンハルトは性器を根元まで飲み込んだ状態で頭を前後させ、頬の内側で亀頭を擦り、口腔全体を使って男を責め立てる。
 じゅぽじゅぽと淫らな音をたてながら行われる激しい口淫に、男は耐えきれずに呻き声をあげた。だがリンハルトは責めを緩めることはなく、一層激しい動きで男のものへ奉仕を続ける。
「んっ……ふ、ぅんん……っ」
 リンハルトの喉奥がぎゅっと締まり、鈴口を強く吸い上げられる。その快感に逆らわず、男は熱い精液をリンハルトの喉奥に向けて放った。
「んっ……んんんんっ!」
 リンハルトは喉奥に直接叩きつけられる奔流を嚥下し、射精中も口を離さず最後の一滴まで搾り取るように男のものを強く吸い上げる。
 尿道に残ったものも全て吸い出そうとしているのか、リンハルトは射精が終わったあとも亀頭を咥えたままだった。とどめとばかりにちゅうっと先端を強く吸われた瞬間、男は再び少量の精を吐き出す。
「ふふっ、たくさん出ましたね」
 リンハルトは名残惜しそうに亀頭に口付け、男の上から降りて腕の縄を解き始める。
「先生のこれ、元気だな。いま出したばかりなのにまた硬くなってるぜ」
 カスパルもまた男への愛撫を止めて身を起こし、リンハルトの横に並んで座った。
「さ、先生。今度は先生の番ですよ? 僕のここに挿れてもいいですし……」
 リンハルトは自らの秘裂を指でくぱっと割り開き、熟れた果肉のような膣内を見せつけて男を誘う。
「なんならオレのほうでもいいんだぜ? 見てくれよ、先生の舐めてたらぬるぬるになっちまった」
 カスパルも競うように脚を開き、秘裂をくちゅくちゅと指で弄ってみせる。愛液と唾液に濡れて光る媚肉はひくつきながら透明な糸を引き、その奥では薄紅色の粘膜が物欲しそうに蠢いていた。
 二人の痴態を見せつけられた男はごくりと唾を飲み込む。リンハルトの膣からは絶えず蜜が溢れ出ており、カスパルのほうは性器をねだるようにぴくぴくと震えていた。
「ねえ先生、早く僕のここに挿れてくださいよ」
「オレも、もう我慢できねぇよ。ほら、先生のでっかいのでオレのここ掻き回してくれよ」
 リンハルトは男を挑発するように笑い、カスパルもまた期待に満ちた眼差しで男を見詰めている。
 男はごくっと生唾を飲み込むと、まずはリンハルトの秘裂に亀頭を押し付けた。ずっとお預けをくらっていたその場所に、鬱憤をぶつけるかのように一気に腰を押し進める。
「あううぅっ! あっ……もう、がっつきすぎですよ?」
 早急な挿入にも関わらず、リンハルトは恍惚とした表情で男を受け入れた。男の口淫によって柔らかく解れた膣壁は、性器を包み込むようにうねりながら奥へ奥へと誘い込む。
 男はリンハルトの細い腰を両手で掴み、欲望のままに激しく抽挿を始めた。張り出した雁首で内壁を擦ると結合部から愛液が飛び散り、泡立った粘液が隙間から溢れ出した。
「あぅっ、ああっ! すごいっ、先生のが……奥まできてるっ!」
 待ち望んでいた膣奥への刺激にリンハルトは甘い声を上げながら身悶えた。男のものが膣壁を擦り上げる度に、脊髄から脳までを電流のような快楽が駆け抜ける。
「先生ぇ……オレも……」
 カスパルは甘えた声でねだりながらリンハルトを跨ぎ、四つん這いになって男に尻を差し出す体勢になる。むっちりとした尻たぶの奥に息づく薄紅色の粘膜は、物欲しそうにひくつきながら甘酸っぱい匂いを放っていた。
「オレも、早く欲しい……」
 カスパルは恥じらいながらも片手で尻たぶを開き、もう片方の手で秘部を広げて見せた。リンハルトによって弄ばれたそこは赤く充血しており、溢れ出した蜜と唾液で淫らに濡れそぼっている。
 男は躊躇うことなくカスパルの股座に吸い付き、舌を差し込んで中まで味わう。舌先で膣壁を押し広げ、じゅるじゅると音を立てながら啜り上げると、カスパルはびくびくと身体を震わせながら甘い声を漏らした。
「あっ、ああ! そこっ……きもちいいっ……もっとしてくれよっ……」
 カスパルは媚びるような声をあげながら腰を揺すり、自分から秘部を男の舌へと押しつける。男はそれに応えるように舌を小刻みに動かし、溢れてくる蜜を一滴残らず舐め取った。
「んぁっ、あぁんっ! あぁっ……先生ぇ♡ もっと奥まで挿れてください……♡」
 リンハルトもまた男のものを締め付けるように下腹部に力を込め、より深くまで迎え入れようと腰をくねらせる。膣内のざらついた部分を雁の段差でごりごりと抉ると、リンハルトはより強い快楽を求めて腰をくねらせた。
「んっ、んんっ♡ 先生の……僕の中ですごく大きくなってます♡ もっと大きくしてもいいんですよ?」
「先生の舌、熱くてすげぇ気持ちいい……♡ なぁ、早くイかせてくれよ……♡」
 二人は淫らに身体を揺らしながら互いの胸を押し付け、乳首同士を擦り合わせて更なる快楽を求めている。やわらかな四つの膨らみが男の律動に合わせてぷるぷると揺れ、尖った先端が激しく上下した。
 男は二人の求めに応じるように、責め立てる動きを激しくしていく。
 ごちゅごちゅと音を立てながらリンハルトの子宮口を突き上げ、硬くしこった陰核を摘んで捻り上げる。カスパルの膣を舌で掻き回しながら肛門を指でぐりぐりと抉ると、押し出されるようにして愛液が溢れてきた。
「ひぁっ!? あぁんっ♡ だめっ、こんなに激しくされたらすぐイッちゃいます♡」
「ふぁっ! ああぁっ♡ それ、だめだってぇ……イクッ、イっちまうっ♡」
 敏感な場所への強烈な責めに、二人は身体を仰け反らせながら絶頂を迎えた。二人の膣からは勢いよく潮が噴き出し、飛び散った体液が互いの身体を濡らしていく。
 男もまたリンハルトの体内で絶頂を迎え、ぶるりと震えながら精液を吐き出した。一滴残らず吐き出すように軽く腰を揺すると、その刺激にすらリンハルトは小さな嬌声を上げる。
「はぁっ……んっ♡ あぁっ、すごい……♡」
「ふぁ……あぅ……♡」
 男が腰を引くと、リンハルトの膣口からどろりとした粘液が糸を引くように垂れ落ちた。ひくひくと震える二人の女陰からは、愛液と潮が混ざった体液が絶え間なく流れ出ている。
「ひゃああぁっ!?」
 体勢を変えて二人に覆い被さるような形になった男は、今度はカスパルの秘裂に性器を突き立てた。濡れそぼったカスパルの膣はぶちゅんっと水音を立てて男の亀頭を飲み込み、待ち望んでいた質量に歓喜の声を上げる。
「あぁっ、ああぁぁんっ! そこっ、いまイったばかりだからっ……♡」
 絶頂の直後で過敏になっている膣を容赦なく責め立てられ、カスパルは悲鳴にも似た嬌声を上げた。先程まで指で弄られていた肛門が膣の収縮に合わせてぱくぱくと開閉し、ひくつく肉襞を男へと見せつけてくる。
「あぅっ! ああぁっ♡ だめっ、だめだっ……♡」
 男は何度も激しく腰を打ち付けながら、カスパルの膣壁を抉るように掻き回した。達したばかりの膣内は溶けそうなほど熱く、襞の一枚一枚が男の雁首や竿にねっとりと絡みついてくる。
「はぁっ、あんっ、んんんっ♡」
 男が腰を打ち付ける度にカスパルの豊満な乳房が大袈裟に揺れ、その先端で勃起した突起がぷるぷると震える。
 男はそれを両手でがっしりと掴み、根元から搾り上げるようにして揉みしだいた。柔らかな塊は男の手の中でぐにゃりと形を変え、指の隙間からはみ出した乳輪が卑猥に盛り上がる。
「んっ♡ ああぁっ、ちくびっ♡ ちくび気持ちいいっ♡」
 硬くしこった突起を指先で転がしたり押し潰したりすると、カスパルは一際高い声で喘ぎながら身体をくねらせた。その度に膣壁がきゅうっと締まり、媚びるように男の性器を締め上げる。
「カスパルまたイきそう? 僕も手伝ってあげるね」
 リンハルトはそんな二人の様子を楽しそうに見つめていたが、やがて我慢できなくなったのかカスパルの陰核を指先で弄び始めた。
「あぁんっ♡ リンハルト、それっ……だめだってぇっ♡」
 膨らんだ花芯を指の腹でコリコリと転がされ、きゅっと摘ままれる快感にカスパルの膣は歓喜の蜜を零す。内壁は男を更に奥へと導くように淫らに蠢き、子宮口が精液を求めるように先端に吸い付いてきた。
「カスパルはここを指で弾かれるのも好きなんだよね?」
「ひっ♡ それっ、だめっ♡ だめっ♡」
 リンハルトは人差し指でカスパルの陰核を何度も軽く弾く。その刺激に合わせてカスパルの膣内がきゅっきゅっと収縮し、強弱をつけて男のものを包み込んだ。
「あぁっ♡ またっイクっ、イッちまうっからっ♡」
「いいよ、カスパル。たくさん気持ちよくなってね」
「ひゃあっ! ああぁぁっ!」
 リンハルトは優しく語りかけながらカスパルの陰核を指先で強く弾いた。瞬間、カスパルの膣壁が激しく痙攣し、男の性器を強く締め上げながら大量の潮を噴出させる。
 男はその刺激に抗うことなく、子宮口に亀頭を押し付けながら熱い飛沫を叩きつけた。どくん、どくんと脈打ちながら熱い液体を注ぎ込まれる感覚に、カスパルは恍惚とした表情で背筋を震わせる。
 長い吐精を終えた男はゆっくりと性器を引き抜き、ぐったりとしたカスパルの身体を抱きかかえて寝台に横たわらせた。リンハルトはそんなカスパルを気遣うように傍らに寄り添い、空色の髪を優しく撫でている。
「はぁ……すげぇ気持ちよかったぜ……」
 カスパルは幸せそうに目を細め、リンハルトの掌に顔を擦り寄せた。甘える猫のようなカスパルの仕種にリンハルトはくすりと笑みを零し、その額に軽く口付けを落とす。
「カスパルが疲れちゃったみたいなので、今日はこの辺で満足してあげますよ、先生。また今度、気が向いたら相手してくださいね」
 リンハルトは悪戯っぽく笑いながらカスパルの身体に掛布をかぶせ、自分も隣に潜り込んで身を寄せる。
 男はそんな二人の様子を眺めながら、昂ぶった心と身体を落ち着かせようと深く息を吐いた。


 数ヶ月の駐屯地生活が終わり、久しぶりに帝都へと戻った帝国軍の先鋒たちは、数日間の休暇を与えられて羽を伸ばしていた。
 未だ女性の体から戻らないリンハルトとカスパルは、帝都の商店街に赴いて衣服を調達することにしたようだ。
 それまでは女性の兵士たちに配給される衣服を着ていた二人だが、当面の間は女性の体で生活することになったため、きちんとした衣服が欲しくなったらしい。
 いっぽう帝都に家を持たない男はというと、官舎の一室を与えられてそこで生活をしていた。
 帝都の出身ではない男には家庭の用事もなく、これといった趣味も持たないため暇を持て余すしかない。
 戦争がないとやることがないという事実に苦笑しながら、自室で本などを読んで時間を過ごしていたある日のことだった。

「先生」
 聞き慣れた声が扉の向こうから聞こえ、男は声の主を室内へと招き入れる。
 声の主は確かに男の知ったリンハルトだったが――今日は随分と印象が違っていた。
「いいでしょう、この服?」
 リンハルトは男の前でくるりと回ってみせる。
 動作に合わせて長い裾がふわりとたなびくその衣服は、明らかに女性用のものだった。華美な装飾こそないが見るからに上質な素材で仕立てられており、帝国の貴族のために誂えられた衣服であることが窺える。
「どうです? 似合いますか?」
 男がよい反応をすることを疑っていないような、そんなリンハルトの期待に満ちた視線に男は苦笑しつつも頷く。
「ふふ、ありがとうございます。ほら、カスパルも先生に見てもらいなよ」
「い、いや、オレはいいって」
「恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。ほら」
 リンハルトがカスパルの手を取って男の前へとひっぱり出す。
 カスパルもリンハルトと同じように、女性用の衣服に身を包んでいた。慣れない服が恥ずかしいのか、長い裾を手で押さえながら男を上目遣いで見つめている。
「リンハルトが選んでくれたんだけどよ、リンハルトはともかくオレにこういうのは合わないよなあ……」
 男が「よく似合っている」と感想を述べると、カスパルは嬉しさ半分気恥ずかしさ半分といった複雑な表情を返した。
「よかったねカスパル。先生に褒めてもらえてさ」
 部屋の扉を後ろ手で閉めながらリンハルトがカスパルへと語りかける。
「う、うるせえな! つうか、なんでオレがこんな……」
 カスパルは恥じらいを隠すようにリンハルトに悪態をつく。しかしその顔は明らかに赤らんでおり、いつもの威勢のいい態度はなりを潜めていた。
「もともと女性物の衣服に興味があったわけじゃないんですけど……こういうの、悪くないでしょう? ね、先生」
 リンハルトは男を寝台に座らせ、自分はその正面に膝立ちになって跨った。そして、焦らすようにゆっくりと長い裾をたくし上げていく。
 男性のときより更に細くなった白い脚が徐々に顕になっていき、男は知らず喉を鳴らしていた。
「この服、ちょっと胸元が空いてるから……ほら」
 リンハルトは前屈みになって男の首に手を回し、その顔を自らの谷間に埋めさせる。温かい肌に顔を埋めたまま男が目線だけを上に向けると、リンハルトは頬をわずかに上気させながら悪戯っぽく笑った。
「下着は紐のやつにしてみたんですよ。これなら片手でも脱げますし……」
 リンハルトは衣服の裾をたくし上げて微笑み、下着の紐を摘んで見せつけるように解いてゆく。生地の薄い下着からは恥毛や秘所がうっすらと透けており、淫靡な光景に男は自身が熱を持ち始めるのを感じていた。
 やがてはらりと下着が落ち、リンハルトの恥部が男の目の前に晒される。慎ましく閉じた秘裂や小さな陰核が余すところなく曝け出され、男は思わずそこに視線を向けた。
「どうです? 先生も興奮してきました?」
 リンハルトは片手で裾をたくしあげたまま、もう片手で自分の襞を開いてみせる。淡い色の粘膜が外気に晒され、ひくひくと脈打つ様子に男はたまらず息を飲んだ。
「ねぇ先生……触ってほしいな」
 リンハルトは男の耳に口を寄せて甘えるような声で囁く。
 男は誘われるままリンハルトの股間に手を伸ばし、割れ目をなぞるように指先でそこに触れた。
「あっ……先生の指、気持ちいい……♡」
 リンハルトは素直に快感を伝えながら腰を揺らし、もっとと言わんばかりに秘裂を男の指に擦りつける。くちゅ、と音を立てながら膣口から愛液が溢れ、男の指を淫らに濡らしていった。
 男はリンハルトの求めに応えるように、ぬかるんだ膣口へゆっくりと中指を差し込んだ。リンハルトの膣内は熱く蕩けていて、きゅうっと指先を締め付けながら奥へ奥へと飲み込もうとしてくる。
「んっ……あぁ……いい……」
 男の長い指が根元まで入り込み、リンハルトはぶるりと身体を震わせた。男は指先に当たる粘膜の感触に興奮を覚えつつ、膣内でぐるりと指を回転させて更なる刺激をリンハルトに与える。
「ああぁっ、すごい……気持ちいい……♡」
 リンハルトは男の頭を抱え込むようにして身体を密着させ、夢中で腰を揺らし始めた。
 リンハルトの胸に顔を埋める形になった男は、肌に触れる柔らかい感触に気を取られながらも愛撫を続ける。指を動かす度にくちゅくちゅといやらしい水音が響き、リンハルトの細い腰がびくびくと跳ねた。
「あぁっ、あぁんっ! そこっ、いいです……♡」
 リンハルトの望みに応えるように、男は指先でざらついた箇所を何度も擦り上げる。
 激しい指の動きに秘裂からは愛液が飛び散り、男の指をぐっしょりと濡らしてゆく。リンハルトの膣壁は快感を訴えるようにきゅんきゅんと締まり、男の指を強く吸い上げて離そうとしなかった。
「あぁっ、イクっ、イッちゃいます……♡」
 リンハルトの要求に応えるように、男は陰核を親指で押し潰して二箇所を同時に刺激する。リンハルトは男の頭をかき抱きながら腰を突き出し、自らの秘部を男の手に擦り付けた。
「あぁっ、あぁあっ! あぁぁっ!」
 やがてリンハルトの膣内が激しく痙攣し、ぷしゃっと音を立てて潮が噴き出す。
 指先に感じる温かさに目を細めながら、男はリンハルトの膣からゆっくりと指を引き抜いた。
 弛緩したリンハルトの体がぐったりと倒れ込み、男はその体重を受け止める羽目になる。とはいえ、華奢な体にさしたる重量はなく容易に支えることができた。
「はぁ……気持ちよかったぁ……」
 ようやく落ち着いたリンハルトは男の胸から身を起こすと、荒い呼吸を落ち着けながらカスパルへと向き直る。
「カスパルも見てないでこっちにおいでよ」
「で、でもよぉ……」
 カスパルは顔を真っ赤に染めながらリンハルトの傍まで歩み寄り、寝台の横で所在なさげに立ち尽くした。
 何事にも前向きなカスパルではあるが色事には未だ慣れないらしく、何度も体を交わした今でもこうして初々しい反応を見せる。
「大丈夫だよ、カスパルだって先生としたいでしょ?」
 リンハルトは安心させるように微笑みながら、カスパルの手を引いて寝台の上へと導いた。そして、カスパルが着ている襯衣に手をかけ、肩から落とすようにして上半身を露にさせる。
 以前は乳房をさらしで固定していたカスパルだったが、今日は女性物の胸当てを付けていた。水色の布地で作られた可憐な下着が、カスパルの大きな胸を辛うじて隠している。
「カスパルの下着も僕が選んだんですよ。カスパルには水色が似合うかなって……本人に選ばせると地味な色の服ばかり着ちゃうから」
 リンハルトの指先によって胸当てがずらされ、ふるんという音と共にカスパルの乳房がまろび出た。淡い色の乳輪と可愛らしく膨れた突起が露になり、男はごくりと喉を鳴らす。
「あ……ちょっと硬くなってるね。僕と先生がしてるのを見て興奮したのかな?」
 リンハルトは悪戯っぽい笑みを浮かべながら、指先でくにくにとカスパルの突起を弄る。既に膨らんでいる突起はリンハルトの指先によって更に硬くなり、先端がぴんっと立ち上がり始めた。
「いや、これは、その……お前のせいだろ!」
 カスパルはリンハルトの手を払い除け、お返しとばかりにリンハルトの胸を揉みしだく。カスパルの大きな掌で乳房を鷲掴みにされ、リンハルトはびくんと身体を震わせた。
「あっ♡ もう、いきなりすぎるよ」
 リンハルトは突然の刺激に驚いた声を出したものの、すぐにその表情は触れ合いによる快楽に蕩けていく。
「じゃあ、僕もお返ししようかな」
 リンハルトはカスパルに胸を揉まれながら、片方の手でカスパルの腰布を捲り上げた。水色の下着に包まれた肉感的な双丘が布の下から飛び出し、その質量を主張するようにふるっと揺れる。
「せっかく可愛いのを選んだから脱がすのもったいないな」
「あっ……わっ、こ、こら」
 リンハルトは下着越しにカスパルの秘裂に触れ、指先を使って優しくなぞった。既に湿っているそこはくちゅりと小さな水音を鳴らし、もどかしい刺激にカスパルの腰がぴくっと跳ねる。
「ふふっ、ちょと濡れてるね」
 リンハルトは秘裂の上にある突起に指先で触れ、すりすりと円を描くように動かした。すると布越しにもわかるほどに陰核が膨らみ、くっきりと形が浮かび上がってくる。
「あっ♡ ああぁっ、そこっ♡」
 敏感な突起を布越しに擦られる快楽にカスパルは腰を震わせた。リンハルトの動きに合わせるように秘裂からは愛液が溢れ出し、真新しい下着に染みが広がってゆく。
「リ、リンハルトっ……下着、汚れちまうからっ……」
「嫌かな? じゃあ、こうしようか」
 リンハルトはカスパルの下着を横にずらし、濡れそぼった秘裂を露出させた。愛液にまみれた割れ目がくぱくぱと収縮を繰り返し、その奥の子宮口を切なげに疼かせている。
「ほら、先生も触ってあげてください」
 リンハルトはカスパルの陰核を優しく弄びつつ、男を誘導するように襞をくぱっと広げてみせた。充血した粘膜が空気に触れ、ひくんっと震えながら愛液を滴らせる。
 男は誘われるままカスパルの秘裂に指先を押し込み、二本の指で陰核を裏側から刺激した。中と外から陰核を愛撫されたカスパルは悲鳴にも似た嬌声を上げ、膣壁をきゅうっと締め付ける。
「あぁっ! だっ、一緒はっ、だめだってぇ♡」
「ふふ、もっと気持ち良くなっていいからね」
 リンハルトはカスパルの胸に顔を寄せて下着を更にずらすと、乳房を口に含んで優しく吸い上げた。小さな突起を舌で転がされ、甘噛みされる度にカスパルの口からは甘い吐息が漏れる。
「んっ、あぁ……ぅあっ……♡」
 カスパルはリンハルトの頭をかき抱き、与えられる快楽に身を委ねた。カスパルの秘裂からは愛液が滴り、それを潤滑油にして男の指が更に激しく動き回る。
「はぁ……可愛いよ、カスパル……♡」
 リンハルトは乳房から口を離してカスパルに口付けた。
 お互いの舌を絡め合う濃厚な口づけの合間にも、リンハルトの指はカスパルの陰核を弄り続ける。包皮を剥いた敏感な突起を根元から摘み上げ、皮の中に押し込めるようにして擦り上げた。
「んぅっ♡ んっ、んんーっ♡」
 カスパルはその刺激に何度も腰を跳ね上げ、びくびくと体を震わせる。口付けの合間に漏れ聞こえる吐息は熱く湿り気を帯びており、カスパルの絶頂が近いことを示していた。
 リンハルトの指の動きに合わせてカスパルの秘裂からは愛液が溢れ出し、ぐっしょりと濡れたそこが灯光を反射しててらてらと光っている。その光景に興奮した男は膣に差し込んだ指を鉤状に折り曲げ、ざらついた部分をぐっと押し上げた。
「んんっ!  んーっ! んぅううっ♡」 
 その瞬間、カスパルは背中を反らせ、声にならない絶叫と共に絶頂を迎えた。ぷしゃあっと股間から潮を吹き上げ、がくがくと膝を震わせている。
 やがて力尽きたように寝台に倒れ込んだカスパルは、ひくひくと全身を痙攣させながら荒い呼吸を繰り返した。秘裂からはなおも透明な体液が流れ出し、会陰部を伝って後孔までをも濡らしている。
「ふふっ。可愛いね、カスパル」
 リンハルトは微笑みを浮かべながらカスパルの頭を優しく撫で、寝台の側に立っていた男に視線を移した。体にかろうじてひっかかっていた女性ものの衣服を脱ぎ捨て、するすると紐を解いて胸当ても外してしまう。
「さっきの続き……してくれますよね?」
 リンハルトは仰向けになって寝台に寝そべり、男に向かって大胆に股を開いた。両手を使って秘裂をくぱりと左右に広げ、襞の内側やひくつく粘膜を惜し気もなく晒け出す。
 男は誘惑に抗わずリンハルトの上に覆い被さり、勃起した性器の先端で入口を探るように秘裂を撫で回した。亀頭が秘裂の上を前後する度にくちゅくちゅと淫らな水音が上がり、リンハルトの腰が物欲しそうに揺らめく。
「あっ……早く……♡」
 焦れたリンハルトに急かされた男は先端を膣口にあてがい、ゆっくりと中へ押し進めていった。ぬぷっと音を立てて亀頭が沈み込み、ずるずると竿が飲み込まれてゆく。
「あぁ……すごい……♡」
 待ちわびた挿入の感覚にリンハルトは悦びの声を上げ、男を逃がすまいとするかのように膣内をきゅうっと締めつけた。温かく柔らかい粘膜がぴったりと竿に吸い付き、びくびくと痙攣しながら更に奥へと誘うようにうねる。
「はぁ……すご……熱いです……♡」
 男の陰茎を根元まで受け入れたリンハルトは、恍惚とした表情を浮かべながら下腹部を撫でた。薄い腹越しに感じる性器の熱と硬さ、そして、それが脈動する感触にリンハルトはぞくりと背筋を震わせる。
「ね……早く動いてください……♡」
 リンハルトは男を見上げて催促するように腰を揺らした。それに応えるべく男はゆっくりと抽送を始め、膣壁を押し広げながら亀頭を引き抜いてゆく。
「あっ♡ あぁっ♡ いいっ、きもちいいっ……♡」
 雁首で膣襞をぞりぞりと擦られる快感にリンハルトは歓喜の声を上げた。陰茎が引き抜かれる度に膣壁が捲れ上がり、その衝撃にリンハルトは思わず腰を浮かせる。
「あぁっ♡ すごっ……これっ、すごいぃっ♡」
 男はリンハルトの腰を掴んで更に激しく抽送を繰り返した。ぱんっぱんっと肌がぶつかり合う音が響き渡り、その衝撃で寝台が大きく軋む。結合部からは泡立った愛液が溢れ出し、律動の度に濁った飛沫が飛び散った。
「あぁっ♡ いくっ、またイきますっ♡」
 リンハルトは腰をくねらせ、絶頂の予感に打ち震える。
 男はリンハルトの膣内の最奥へと陰茎を突き入れ、子宮口を押し潰すようにぐりぐりと亀頭を押しつけた。それと同時に陰核を指で摘み上げると、リンハルトは悲鳴じみた声を上げて背中を反らせる。
「あっ、あぁああぁぁっ♡」
 リンハルトは全身をがくがくと震わせ、秘裂からぷしゃっと潮を噴き出した。それと同時に膣内がぎゅっと締まり、肉襞が精液をねだるかのように蠕動する。
 男はその動きに誘われるまま精を放ち、熱く滾った精液を子宮内に注ぎ込んだ。どくんと大きく脈動した陰茎から熱い精液が迸り、リンハルトの胎内を満たしてゆく。
「はぁっ……♡  たくさん出ましたね♡」
 リンハルトは満足げに微笑みながら、大きく息を吐いて呼吸を整えた。
 荒い呼吸に合わせて上下する胸の膨らみと、紅潮した肌と潤んだ瞳が凄艶な色香を漂わせている。その瞳はまだ物足りないとでも言うかのように、横で寝ていたカスパルと男を交互に見つめた。
「ね……僕、考えてきたんです。どうやったら先生とカスパルと三人で気持ちよくなれるかなって」
 リンハルトは体を起こして枕に手を伸ばすと、その下から張り型を取り出す。
 一般的な張り型より長いそれは、亀頭にあたる部分が両端についていた。張り型の表面にはびっしりと細かな突起が生えており、挿入すると膣内を摩擦して刺激する仕組みになっているようだ。
「これを僕とカスパルのここに挿れたあと、お尻に先生のを挿れるんです。きっとすごく気持ちいいと思いませんか?」
 その言葉の意味を男が正確に理解するより先に、リンハルトは張り型を自らの秘裂にあてがいずぷずぷと挿入していった。
 張り形の質量によって膣内の精液が溢れ出し、生温い体液が尻を伝う感覚にリンハルトはほうっと甘い吐息を零す。
「んっ……♡ 先生としたあとだから簡単に入っちゃいますね」
 張り型を根元まで埋め込んだリンハルトは、具合を確かめるようにゆるゆるとそれを動かし始めた。
 張り型は陰核の裏側を擦り上げるような形状になっており、張り出した部分が膣壁をぐりぐりと擦って刺激を与える。
「はぁ……気持ちいい……♡ カスパルも欲しいよね?」
「あっ……」
 リンハルトはカスパルを抱き寄せて脱ぎかけになっていた衣服を取り払った。そして、張り型の反対側をカスパルの膣口に擦り付けて腰を揺らす。
 一度達したカスパルの秘裂はひくひくと痙攣しており、張り型の突起が膣口に触れるととろりとした蜜を零した。
「ね、早く欲しいでしょ……♡」
 リンハルトはカスパルの耳元で囁きながら、焦らすように膣口を擦り上げる。張り型はリンハルトの愛液をたっぷりと纏っており、いやらしい水音を立てながらカスパルの膣壁を抉った。
「んっ……うん……」
 カスパルは頰を染めたまま小さく首を縦に振り、自ら腰を動かして張り型を挿入していく。
 亀頭の膨らみが膣口をこじ開ける瞬間は僅かに苦痛を感じたようだが、根元まで挿入してしまうとその表情はすぐに快楽へと蕩けていった。
「んっ……♡ あ……これっ、すごっ……」
「あっ……♡ いいよ、カスパル……」
 二人が自らの手で秘裂を押し開き、張り型を挿入しているという痴態に男は思わず生唾を飲み込む。硬く勃起した性器の先端からは先走りが滲み、それを目にしたリンハルトはくすりと笑みを浮かべた。
「ふふっ、先生も興奮してくれてるんですね」
 妖しく微笑んだリンハルトはカスパルを抱えて自身に跨らせる。カスパルの丸い尻が男の前に突き出され、その下では二人の秘裂が張り形を飲み込んでいる様子が見て取れた。
「次はカスパルの番だよね? ほら、カスパル……先生におねだりしてごらん」
「そ、そっか。さっきはリンハルトだったもんな。先生とやるのは順番にって約束だもんな」
 リンハルトの言葉に促されるように、カスパルは自らの手で尻肉を割り開いてみせる。肉付きのいい尻の間からは桃色の菊座が覗き、男の眼前でひくひくと震えていた。
「その……ここに、先生のを挿れてくれよ」
 カスパルは恥ずかしそうに頰を赤らめながらも、期待に満ちた表情で男を見つめる。
 その期待に応えるように男はカスパルの尻に手を伸ばし、両手でしっかりと掴んで揉みしだいた。張りのある二つの丘は手に吸い付くような質感があり、むにむにと形を変える度にカスパルの口から甘い吐息が漏れる。
「ちがっ……わかってんだろ? 早く……はやくっ」
 焦れた様子のカスパルは男を誘うように腰を揺らした。秘裂から溢れた愛液が張り型を伝い落ち、その先にあるリンハルトの膣口を濡らしてゆく。
 いじらしいカスパルの姿に男も我慢の限界だった。
 男は後ろからカスパルの腰を掴むと、硬く勃起した陰茎に菊座にあてがい亀頭を埋め込んでいく。狭い直腸を押し広げながら侵入してくる性器の感触に、カスパルは太腿をがくがくと震わせた。
「あぁっ♡ きたっ、先生のっ……♡」
 カスパルは待ちわびた刺激に悦びの声を上げ、もっと奥へと誘うように自ら尻を押し付けてくる。膣に張り型が入っているせいかカスパルの腸内は普段よりもきつく、熱い肉襞で男をきゅうっと締めつけた。
「はぁっ……な、早く動いてくれよ……」
 カスパルの催促を受けた男はゆっくりと抽送を開始する。腸壁を擦り上げる度にカスパルの口からくぐもった吐息が漏れ、それに合わせて秘裂から愛液が溢れ出す。
「あぁっ♡ 中、ごりごりしてっ……♡」
 男の亀頭と張り型が内壁越しに擦れる感覚にカスパルは背を仰け反らせた。びりびりとした快感が背筋を走り、無意識のうちに秘裂に挿入された張り型をきつく食い締める。
「ふふっ……気持ちよさそうだね、カスパル。僕も気持ちいいよ……先生が動くとね、張り形を通して僕にも振動が伝わってくるんだ」
 リンハルトはカスパルの痴態に微笑みながら自らも腰を動かし始めた。下から突き上げるように抽送を繰り返し、張り型がカスパルと自身の膣内を擦り上げる感覚を楽しむ。
「ああぁっ♡ リンハルトっ、奥すごっ……♡」
「んっ……ここがいいんだね?」
 ずちゅっ、ずちゅっという水音に混じってカスパルとリンハルトの嬌声が響く。二人の秘裂から溢れる愛液によって張り型の動きが滑らかになり、抽送の勢いが更に激しさを増していった。
 男のものを受け止めているカスパルの菊座からは、腸液や先走りが混ざって白く濁った粘液が漏れ出している。
 男が強く腰を打ち付ける度にカスパルの乳房がぷるんと波打ち、リンハルトの乳房とぶつかってむにゅりと歪んだ。
「先生っ、もっとぉ……♡」
 男は自分の下で揺れるたわわな果実に誘われるように、手を伸ばしてカスパルの胸を鷲掴みにする。ぐにゅりと指の間に挟まれた乳房は柔らかく、男は掌全体で包み込むようにしてその感触を楽しんだ。
「ひゃあっ♡ ちくび、だめぇ……♡」
 男は親指と人差し指で優しく挟み込むようにしてカスパルの乳首に刺激を与えた。敏感な部分への愛撫にカスパルはびくびくと身体を震わせ、無意識の内に体内を収縮させる。
「あぁっ、だめだっ……もう、イっちまう……♡」
 カスパルは全身をがくがくと痙攣させて絶頂へと昇りつめていく。男の性器を咥え込んだ腸壁は強く締まり、張り型に犯されている膣からは大量の愛液が分泌されていた。
「あぁっ……僕もっ……♡」
 リンハルトも絶頂が近いのか、腰をかくかくと前後させて自身とカスパルの膣内を小刻みに擦り上げる。張り型は二人の膣の最奥まで到達しており、先端が子宮口をぐりぐりと押し広げていた。
 リンハルトが一突きする度に二人の膣口から愛液が溢れ出し、男の性器を咥え込んだカスパルの腸壁がきゅうっと締まる。その締め付けに応えるようにして、男は腰を強く打ち付けた。
「リンハルト、おれっ……もうだめだっ……♡」
「んっ……僕も、一緒にっ……♡」 
 腸壁と子宮口を同時に責められる感覚にカスパルは全身をびくんっと跳ねさせ、秘裂から潮を吹き出しながら絶頂を迎えた。
 それとほぼ同時にリンハルトも達したらしく、背筋を反らせながらびくびくと体を震わせる。
 怒張を強く搾るように絡みつく内壁の感触に耐えきれず、男もまたカスパルの体内へ精液を注ぎ込んだ。
「あっ……すごい、出てるっ……♡」
 熱い奔流が腸壁を満たしていく感覚にカスパルは身を震わせ、もっと奥まで注ぎ込んでほしいと言わんばかりに腰を押し付ける。 
 やがて長い射精が終わると男はゆっくりと腰を引いた。亀頭がずるりと抜けきると同時に、ぽっかりと開いたままのカスパルの尻穴から白濁液が溢れ出す。
「んっ……♡」
 男が離れると、支えを失ったカスパルはそのままリンハルトの上へと倒れ込んだ。二人の膣には未だに張り型が入ったままで、赤く熟れた襞がひくひくと痙攣を繰り返している。
「ふふっ、気持ちよかった?」
 リンハルトが問うとカスパルは蕩けた瞳でこくりと小さくうなずいた。
 それを見たリンハルトは満足そうに微笑むと、自分の上に跨ったままのカスパルを抱き寄せて唇を奪う。
「んぅ……♡ はぁ……リンハルト……」
 舌を差し入れられ口内を蹂躙され、カスパルの秘裂からはまた愛液が滴り落ちた。二人を繋ぐ張り型はすっかりと愛液にまみれ、てらてらと光りながら存在感を放っている。
「次は、僕ですね」
 リンハルトは疲弊したカスパルを優しく寝台に寝かせると、愛液でぬめる張り型をカスパルの膣から引き抜いた。ごぽっという音と共に愛液が溢れ出し、その感触に二人は小さく声を漏らす。
「先生、まだいけますよね? ほら……早く僕を可愛がってください」
 リンハルトはカスパルの隣に寝転ぶと両手を広げて男を誘う。
 その言葉に応えるように男はリンハルトの上に覆い被さり、硬く勃起したそれを精液まみれの秘裂に押し当てた。

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