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進に関する語りとかファン達への愚痴とか

  • 執筆者の写真: 怪盗オコジョポリス
    怪盗オコジョポリス
  • 5月14日
  • 読了時間: 8分

更新日:9月6日

風花では推しのファン界隈のノリとまったく気が合わないという理由から、同ジャンルの人とはほとんど交流しないまま二次創作を続けています。


そして最近はパワプロの進にハマっているわけですが、やはりと言うかこちらのファン界隈とも気が合う予感がしていません。


そもそも自分がいまパワプロにハマっているのは、7を経由したうえで2024-2025のオリックスのシナリオをプレイしたために、進と守の精神的成長にとても感動したというのがあります。


何かに追われるように野球をしていた進が、神童の力になりたいと思えるようになったあたりが成長を感じられていい(神童が引退するときのやりとりも含めて、神童に精神的に依存している傾向はありますが…)


あと、守の成長もとてもいいんですよね。


7では「進が一軍レギュラーだって? どうせすぐ二軍に落とされるのが関の山だな」「進なんてまだまだ子供さ。それがスタメンになるのは、よほど捕手がいないんじゃないのかい?」と、自分のいないところで活躍している進を認めなかった守。


「進は本当は僕と一緒の球団に入りたかったはずなんだ。あいつは俺がいて初めて一人前だったんだ。俺が守ってやらなきゃいけないんだ。そんな進が僕と戦いたいはずがないじゃないか」と、「進は自分がいないとだめであること」を望んでいた守。


守の一人称がバラバラですが、これは原文そのままです)


そんな守が「オマエはプロに入ってから変わった。学生時代のボクについてくるだけのオマエではなくなった。選手の能力を引き出す才能を神童さんがオマエから見つけ出し、伸ばしてくれた」と神童の力で進が成長したことを認め、更にはその背中を押してあげる。


ここがすご~く成長を感じられていい。


更にいいのがスタッフロールで流れるイラストですよ。マウンドに立つ守のイラストから始まり、レッドエンジェルスのジャージを着た進が飛び立つ飛行機をバックに航空チケットを手にしているイラストで終わる… 


もうこれ進がサクセスの主人公なのでは??



このあとアメリカで大活躍して日本人最強バッテリーなんて呼ばれちゃうわけですね。悩み苦しんだ少年が自身の努力と周囲の人々の助力で立派に成長するという展開が王道すぎて眩しい。




でも、進のファンの多くは「ヤンデレ」「闇堕ち」「コンプレックス膨らませ」といった要素が大好きなんですよね。


そして、そういう人達って進の精神的な成長など望んでいないわけです。彼が成長すると憐れんで楽しめなくなるからでしょう。だから彼がシナリオで兄に対するコンプレックスを乗り越えたことも、プロ野球選手として大輪の花を咲かせたこともないことにする。


こういうふうに「キャラのかわいそうさ」を好む人が非常に多いことは重々承知ですが、これが自分には心底合わないんですよね。進に限った話ではなく。


以前、オンラインゲーム「ドラゴンクエスト10」で遊んでいたとき、フレンドさんが「ヒロインのかわいさを知能の低さで表現する」というこのゲームで頻出する手法に対して「こういうのが好きな人は自分より劣っている相手しか愛せないのか?」と厳しめのコメントをしていたことがあります。


キャラの「かわいそうさ」を愛でる人達って、それと同じなのだろうなあと感じるのですよね。相手を憐れむのって、相手を自分より下に見ているということですから。


(そもそも相手を憐れむ=自分は相手より上の立場である…という思考が傲慢でしかないのですが、コンプレックスが強い人ほどこういった思想を持つそうなので、そういう心理が働いているのかもしれません)


「兄に対するコンプレックスを抱え続けている本編の進と、兄と比較されることがなくなりコンプレックスから解放されたパワポケの進とどちらが幸せなのか…」などといったコメントを見かけると、本編の進は20年以上前にコンプレックスを克服しているし、野球選手として大輪の花を咲かせているが? と思いますね。


その後に発売したプロ入り前の設定のタイトルでも進のコンプレックスは描かれるわけですが、彼にはそういう輝かしい未来があることが公式から提示されているので、それ(兄に対するコンプレックスを抱える進)は結果ではなく過程でしかないというのが自分の捉え方です。


っていうかパワポケの進のほうがコンプレックス強くなってない??(守を見ると歯ぎしりをする)


パワポケ7で進のコンプレックスが増大しているっぽいのは、選手生命が絶たれたために本編のように守に真正面からぶつかることすらできなくなったという「気持ちのやり場がなくなった」ことによるものなのかなあなどと個人的には思いました。


パワポケ7の主人公が詠んだ心の俳句「甲子園 試合って負ければ諦めつくが 怪我で行けぬはうらめしや 悔やみきれない 我が人生」は、ドクター猪狩のイベントがあることを考えるとパワポケにおける進の心情でもあるのかなと。


以下、少し話がずれてパワプロ9の話)


選手生命と言うと、9であかつき高校が甲子園で優勝したことを病室のテレビで見守っていた進が「兄さんよかったですね。僕も来年はこそは兄さんみたいに甲子園に行きたいな。あれ? 感動して涙でテレビが見にくいや」というセリフを言っていたのを思い出します。


このセリフには兄やチームメイトの朗報を喜ぶ気持ちも当然あるのでしょうが、進が出場していない甲子園でチームが勝つということは、進がチームにいる必要はないとも捉えることができるため、そういった複雑な心境からくる涙なのかも…。


…と推察していたのですが、「パワポケ」と一部設定が共通なのかもと思うとまた見え方が違ってきますね。もしパワポケと一部設定が共通なのであれば、この時点で進は野球ができない体になっている可能性があるわけですから。


「パワプロ2013」で進を誘拐しようとした怪しい男たちの「猪狩進は交通事故に遭い、野球ができない体になって悩んでいた。そこで俺たちが『善意』で手術してあげたのさ」というセリフによる。もうパワポケ設定なのかどうなのかも怪しいですが)


となると、進のこのセリフは「あの舞台に自分はもう立てない」といった気持ちからとも考えられそうです。


(パワプロ9の話おしまい)


進に対する「かわいそう♡ 幸せにしてあげたい♡」みたいなコメントを見ると、うるせー! 進は自身の努力と周囲の人々の助力で未来を切り開いているので貴様の手など必要ない! と思いますね。


というかこのタイプの人って口ではそんなことを言いつつも、推しにはかわいそうなままであってほしい、あるいはもっとかわいそうな目に遭ってほしいと思ってるだろと感じるわけですが。あと「自分なら相手を幸福にできる」って考えは高慢すぎませんか。


パワポケの進もこれはこれでアリだとは思うんですけどね。主人公と神社で出会って友情を育む展開はボーイミーツボーイという感じでいいですし、進が事故に遭う原因となった外藤さんにそんなつもりはなかったというのもやるせない。


進が事故に遭ったことを知らない主人公が「進君と試合か、楽しみだなあ」と無邪気に進との勝負を楽しみにしたり、神社に来なくなった進を気にして「最近、進君来ないなあ」と寂しげにつぶやくのも物悲しくていいですね。


エピローグで「甲子園で別れて以来、進君とは会っていない。アメリカで野球をやっていると風の噂で聞いたが……」「でも、俺が野球を続けていればいつか進君と会える。そんな気がする」と語っていた主人公が、その後に野球選手となってスポーツドクターの進と再会したのかなあとか想像してしまいます。


(実際の主人公はそのあとサイボーグにされちゃったんですが)




あと自分は「推し=受け固定」というわけではないのですが、進攻めのカプ作品は怖すぎて読めないなとも感じました。


受けであっても二次創作ではヤンデレ化して包丁だの薬品だのを使うようなキャラにされているのに、攻めになったりしたらどんな犯罪者として描かれるんだと思うと見る前から怖すぎるんですよね。


ただでさえBLの攻めは倫理観の欠如した(受けに対して一方的に性行為を迫る、強姦や監禁といった犯罪行為を働く等)男にされがちだというのに。


BLと言えば神進がけっこう好きなんですけど、神童さんが結婚した(該当タイトルはプレイしていないのですが情報だけ聞いた)以上は迂闊に神進も書けないなあと感じました。


神童さんが既婚者なのに進に手を出す悪い男として描かれている二次創作も見かけますが、神童さんのことは純粋に包容力のある男性として好きなので腹黒化されている二次創作は嫌なんですよね(既婚者になる前から神童さんの腹黒攻め化二次創作はありましたが)


進といい神童さんといい、二次元で「性格がいい人」として描かれているキャラは太古の昔から二次創作で腹黒にされるという宿命を背負っているわけですが、これはそれだけ「いい人に対するコンプレックス」を抱えている人が世の中に多いということなんだろうかとか考えてしまいました。

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