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カスパルの「モテ描写」について考えてみる

更新日:3月6日

女神の塔のイベントでカスパルと遭遇すると「昨日の夜さ、あんま仲良くない女の子に、急に話しかけられたんだよ。明日、舞踏会を抜け出して、女神の塔に二人で行かない? って」と「異性からデートに誘われた」という話をします。


……む、これはいわゆる「モテ描写」なのでは?


とはいえ、二部のカスパルはともかく一部の彼の容姿はまだ少年らしさを色濃く残しており「容姿的な魅力」で異性を惹き付けているとは考えにくいです(一部の層には刺さる容姿だとは思いますが)


ですが、個人的にカスパルがモテるっぽいのは納得ではありました。これは私がカスパル推しだからではなく、カスパルが複数の「モテるポイント」を内包しているからという理由によります。


その理由が下記になります。




1.褒め上手であり、嘘をつかない


まず、カスパルは「相手が気にしている部分や批判されがちな部分を褒めるのがとても上手である」という一面があります。


カスパルはドロテアの「玉の輿狙い」とも言える婚活を「オレの鍛錬と同じ」と肯定し、ヒルダの「怠け者」という面を「他人に自分の価値観を押し付けないなんてすげえ」と褒めています。


そして、無双でもフェルディナントの「自分は器用貧乏である」という悩みに「なんでもできるってことは、それだけ多くの人を助けれるってことだろ」と肯定しています。


褒め上手は男女問わずモテるもの。これだけでもモテる理由としては納得ではあります。


とはいえ、カスパルについて詳しい方であれば「でもカスパルって失礼なことも言うよね?」と感じるのではないでしょうか。ベルナデッタに対する「だから友達いないんじゃねえの?」や、アネットに対する「干からびたリンゴみたいな顔」発言がそれですね。


もちろんこれらは失礼にあたります(「干からびたリンゴ」は例えが斬新すぎて判断に迷いますがそおそらく失礼です)


しかし、だからこそ「カスパルは思ったことをそのまま口にする性格である」という認識が生まれ、そこから「カスパルの褒め言葉はおだてではない」という信頼感にも繋がるのだと思われます。




2.相手との距離感が近い


また、カスパルの「誰に対してもタメ口」という「距離感の近さ」もモテる理由かと思われます。


私は以前テレビ番組で「出会い系サイトのサクラをやっている人の会話術」が紹介されているのを目にしたのですが、そのひとつに「相手との距離感を近くするためにタメ口で話す」というものがありました。


敬語だと他人行儀に感じるため、タメ口で話すことによって友達感覚になってもらおうという話術のようですね。誰に対してもフレンドリーなカスパルはこれを意図せず実践していると言えるでしょう。




3.高嶺の花すぎない


もうひとつが「カスパルは高嶺の花すぎない」という点です。


カスパルの「継承権も紋章も持たない貴族の次男」という立場は、玉の輿を狙う人にとっては好条件とは言えません。ですが、世の中には「高嶺の花よりも自分に釣り合った相手がいい」と望む人が多いのも事実です。


カスパルの「継承権こそ持たないが貴族ではある」という立場は「高嶺の花すぎず、かつ生活が保証される程度の資産は担保される立場」として、人によっては「ちょうどいい」のではないでしょうか(実際は彼にどの程度の財産が分与されるかは不明ですが)




4.わかりやすい欠点がある


また、カスパルは運動こそ得意とはいえ勉学は苦手です。ここもおそらくはモテポイントのひとつでしょう。


というのも、人は「自分より劣っている部分がある相手」に安堵や親近感を覚えるという傾向があるからです。よくある「クールなキャラが実は〇〇が苦手」などがそれですね。


とはいえ、ダメな部分ばかりでは魅力を感じないため「いい部分が多い人に少しダメな部分がある」という塩梅がちょうどいいわけです。


例えば、容姿端麗で伯爵家の嫡子で紋章持ちでなんでも得意なフェルディナントは高嶺の花すぎます。士官学校には貴族が多いとはいえ「彼と自分は釣り合わない」と感じる女性は多いのではないでしょうか。


そういった打算のない相手や平民にとっても「貴族だけど次男なのでそこまで偉い人ではない」「貴族だけど偉ぶらないので話しやすい」といったカスパルの立場や性格は親しみやすいのだろうと思われます。

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